わたしの彼氏は優しくて素直で甘えんぼでわたしのこと一番に考えてくれる自慢の彼氏なんです。
そんな彼にもお母さんがいます。
お母さんは彼が3歳のときに離婚して彼と生まれたばかりの弟を彼のおばあちゃんちに預けました。
みんなは生まれたばかりの弟を可愛がり、彼は寂しい日々をおくりました。
しかし、お母さんと兄弟の3人はやがて一緒に暮らすようになりました。
お母さんは夜遅くまで帰ってきませんでした。
まだ幼い彼はもっと幼い弟の面倒を毎日見ました。
お母さんがおかずを作ってくれなくてなんの味もついていないただの白いご飯を食べる日もしょっちゅうでした。
ある日、新しいお父さんがきました。
彼にも弟にもとっても優しくて彼は新しいお父さんが大好きでした。
でもそんな優しいお父さんは酔っ払って誤ってお母さんの足の骨を折ってしまいました。
それがきっかけでお父さんとお母さんは離婚してしまいました。
それからすぐまた新しいお父さんがきました。
新しいお父さんも最初は優しい人でした。
でもだんだん冷たくなって怒ったら彼を殴ったり蹴ったりするようになって彼はお父さんのことを怖れるようになりました。
彼の両親はとても厳しい人でした。
外泊はもちろんだめで、高校生になって打ち上げなどがあっても門限の22時までには帰らなければなりませんでした。
打ち上げに行っても途中で帰らなければいけない。
彼は友達と疎遠になってしまいました。
彼は高校を卒業し、専門学校に入りました。
学費はもちろん自分で払います。
お昼はバイト、夜になると学校へ行きました。
彼ももう夜遅くに出歩いても良い歳です。
バイトの人に誘われて生まれて初めての飲み会に参加しました。
それはとっても楽しかった。
話しても喧嘩ばかりのお母さん、怒っては殴るばかりのお父さんのいる家に帰るよりもとってもとっても楽しかった。
早く家を出ていけと何度も言われ、彼は家に帰るのをさらに嫌がるようにました。
彼は毎日お母さんやお父さんが寝静まった深夜に帰宅したり、帰らなかったりしました。
彼のお父さんは怒りました。
もう帰ってくるな、と言いました。
仕方なく彼は家を出ました。
たとえ帰ったとしてもお父さんに怒られるだけ。
もううんざりです。
しかし、家を借りるにも給料日までお金がありません。
保証人もいません。
しかも未成年です。
彼は途方に暮れました。
そして、これ以上頑張ってもつらいだけだと悟りました。
自分に残された選択肢は
「死」
それだけだ。
彼は悲しい決意をしました。
涙を流しながら、汚い川のほうへとゆっくりゆっくり歩いていきました。
拙い文章ですみません。
これは全て実話です。
実際、わたしの彼氏にあった話です。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。