別のアカウントでブログをしていた時からずっと読んでるあきさんのブログ。

フットワーク軽く世界中を旅しているの、尊敬します。

未だヨーロッパ行くか悩んでる私。かれこれ1ヶ月

ほんと、これに尽きると思います。

投稿元のXの方を私は全く知らないので、

実はアメリカネガティブキャンペーンをしている方でフラットな意見ではない可能性もあるとは思いますが

そうであったとしても総じて正しいな、とは思います


毎年サマーバケーション、クリスマス〜ニューイヤーをドイツで迎えるドイツ人ファミリーのご近所さん。

帰国した日に朝食を食べに出かけた。

高校生息子さんが、

「いやー、マジでドイツ治安悪い。自分の家は都会じゃないからいいけど。毎日誰か刺されてると思う」

と帰ってきた。


私「え、まさか。私行った時全然そんなんじゃなかったよ。夜もミュンヘン歩き回ったし。フランクフルトもベルリンも行ったけど、道一本ずれたらちょっと怖いと思ったとこはあるけど、そんな無闇に刺される感じはなかったけどなぁ」


「前はそうだった。でも今は違う。」


私「コロナの直前で、2019年の終わりだよ。そんなに前じゃないと思うけど。」


「その頃はまだ大丈夫だった。2022年の終わりごろから急速に悪化したんだよ。ベルリンとフランクフルトなんかほんと毎日誰か刺されてるから」

ってことだった。ホントに!?って思ったけど。


コロナ以降、アメリカ、ドイツ、フランス、どこも急速に治安が悪くなってますよね。

帰国して日本に戻ってきた外国人が口を揃えて言う。

アメリカを筆頭に経済発展してる国ほど酷くなっている気がする。


ヨーロッパの移民問題もだけれど、つまるところはこれが貧富の差が拡大するってことだと思う。


私の持論だけれど、街の姿はその国の中間層の状況を反映すると思っている。

いくら富裕層が増えようと、国が裕福になろうと、街は安全にも快適にもならない。

日本がまだ安全で清潔で快適なのは、なんだかんだで頑張って働けばそれなりの生活をできる中間層が多いからだと思う。


今後も先進国の治安悪化は避けられないと思う。

富裕層がより富裕層になり、中間層が減り、貧困層が増える。

そうなればなるほど街の安全は損なわれる。


言い方は悪いけれど、政治は「国民を生かさず殺さず」が1番平和なのだと思う。

頑張って働けば子供を育てて生きていけて、たまに楽しみを謳歌でき、たまに幸せを感じられる生活レベルをより多くの人が送れるようにすることが。

富裕層を沢山生み出す事ではなくて。


世界的に、利便性に優れ安全で清潔な世界を国民に提供できている国という意味で日本はトップだと思う。


こんなこと最近よく書いてるからよほど日本が好きなのかと思われるかもしれないけれど、そもそも私はずっとあまり日本が好きでなく、完全に海外派だった。

この社会主義的な資本主義が本当に嫌だと思ってた。


例えば家賃一つとっても。

日本は住む人の権利が異常なくらい守られていて。

貸す側は地主を始め強い立場にいる人で、借りる側は弱い立場にいるのだから、守られるのは借りる側、というのが日本の考え方。

基本的に賃料は契約したらそこから先出て行くまで上げられない。


私は大家業もやってるわけで、リスキーなのに利益が少ない。

投資する側が弱いのです。

多分資本主義にのっとれば、そんなことは考えられないわけで、

でもこれが日本が安全で綺麗な街を作れる一つの理由でもあると思うのですよね。

私達バブル真っ只中に産まれた世代は日本が経済的に停滞期をずっと生きているわけで、

それでも日本って安全で快適だったわけです。

日本以外の国でここまで不況が続けば、間違いなくスラムが溢れ、ホームレスだらけで、安全も失われるはずが、そうならなかった。


アメリカでは家賃は更新ごとに家主が決められる。

そうなると、物価の上昇とともに、どんどん家賃が上がる。

結果的に払えなければ住む家を失うわけで、ホームレスが続出する。

街はどんどん汚くなり、安全性は失われる。


カナダもそうだった。

私が行ったのはもう6年前なのだけれど、マリファナ解禁の前の月で。

後数日で合法化を控えているわけで、当然街中で堂々と吸う人達。

独特の香りが漂っていて、あぁこれがマリファナなんだなって思った。

ホームレスの溢れる地区があり、しかも覚醒剤の使い回しでHIVなどが横行するため、公的に使用できるブースで注射器を配布するというカオスな状況。

芝生には裸足では絶対入るな、と言われていた(使用済み注射器を踏むかもしれないから)

バンクーバーが荒んだ理由の一つが、オリンピック以降の物価、特に不動産の上昇。

投資家もなだれ込み、一気に上がった不動産価格と家賃。

給与の変わらない労働者は家賃が払えなくなり、やがてホームレスになり、ホームレスの数が爆発的に増えたと。

富裕層も山のようにいる街で、美しい自然が近くにあり、どんなお店でも大抵はあるし、便利で良い場所。

でも、その現状をみて、カナダの広大な自然を楽しむのでなければ(例えばロッキー山脈が目的とか)来る価値はないな、と思って帰国した。

カントリーサイドは自然が溢れて穏やかでいいところでしたよ


こういう側面を見ると、物価が上がり給与が上がらず、生活が苦しくなっても住む場所だけは失わずに済む日本の仕組みは意味があるのだな、と思う。

もちろん物価が上がっているのに大家は家賃が上げられないのだけれど、それで大家が困窮することは少ないわけで、断然に値上げで困窮する賃借人の方が多く、それを守ることで結果的には日本の安全性や清潔さを守ることにもつながっている。


資本主義として持つものが強いのが本来なのだろうけれど、決してそれだけが正解ではないのだな、と思う。


そしてその世界を保つのにもう一つ必要なものがある。

次はそこに触れてみる。