心にいいものを与える、その前に

こんにちは。

柄沢由理（リー）です。

わたしには貧血があります。

いきなりどんなカミングアウトだよって話なのですが

この外側に出る症状から

内側に起きていることに気づいたことがあったので

今日はそれをシェアしますね。

一般的に貧血と言われると

食べ物から鉄分を摂りましょう、それでも足りなければ鉄剤を飲みましょうと言われることが多いです。

「足す」ことで補うという考え方ですね。

生活するのにものすごく支障が出る場合は

こうして薬に頼ることはアリだと思っているのですが

でも薬によって、吐き気や便秘などの副作用が出る場合もある。

何事も一長一短です。

わたしはできるだけ自然な形で改善したいと思っていたので

貧血の診断を受けた時に

いきなり鉄剤ではなく、食べ物から鉄を摂ることにしました。

一般的に言われる、鉄分をたくさん含んでいるものを摂ろうと思ったんです。

でも、そういう食べ物を見た時に

割と取っている方だと思うんだけどなー

そんなに足りていないかなぁという疑問もあって。

「足りていない」ということに、いまいちしっくりこない思いがありました。

でね

そんな時に、食事を見直す機会がありました。

自分がどんなものを食べていて、体質はどうでというのを

それこそ「いったん外に出してみた」のですね。

それを、客観的に見てもらいました。

そうしたら驚くことがあって。

わたしは昔からたくさん食べる方だし

苦手なものもそんなにないし

胃もたれとか胃薬などとは無縁だったので気づかなかったのですが

どうやら「胃が弱い」らしいのです。

東洋医学で言う、「胃弱」ですね。

なんなら胃が強い、丈夫、とすら思っていたので

それはもう衝撃でした。

でも胃弱の症状を聞くうちに、確かに当てはまることがたくさんあって。

そして気付いていなかったことのひとつに消化吸収が悪いことがありました。

食べても、吸収力が弱いの。

ということは、です。

胃弱のわたしが貧血だからと鉄分をたくさん摂ったところで

ほとんどは吸収されずに出て行ってしまう。

必要な栄養分を受け入れるだけの器が、まるでザルのようになっているということ。

なんと残念・・・。

なのでまずは、胃弱を改善することから始めました。

改善、というと

ここでも胃弱のために何かを足すと思ってしまうけれど

まずは引き算をします。

「胃が嫌うことをしない」

「胃が辛くなることをやめる」が最初です。

わたしの場合はすぐできることとして

・胃を冷やす食べ物を避ける
（全部やめるのではなく、摂り方を考える）

・よく噛む

・お腹いっぱいになるまで食べない

このあたりを始めました。

魔法のようにすぐに効果が出ることではないのだけれど

これを基本にして食事を改善していったら

立ち眩みの回数が減って

食後のどうしようもない眠気がなくなり

春くらいに悩まされていた胸やけがなくなりました。

そして狙っていたわけではないのだけれど

花粉がひどいと周りが言っている時期にも症状は出ず

3月くらいには人生マックスになっていた体重と体脂肪が

無理なく３キロと３％落ちました。

これは嬉しい誤算でした（笑）

貧血だからと、貧血にアプローチするのではなくて

もっと根本的なことに目を向けたら

外側の現象も落ち着いたんですよね。

胃に負荷がかからなくなってきたから

受け取れるものが増えたとも言えます。

で、ここまでがめちゃくちゃ長ーい前置きなのですが（笑）

こんなふうに

大元が元気じゃないと受け取れないことってたくさんあります。

胃が元気じゃないと、どんなに栄養のあるものでも吸収できないように

心も元気じゃないと、どんなにいいものでも受け取れないと思うのです。

どんなに良い言葉を聞いても

どんなに素晴らしいものを見ても

どんなに素敵なものに触れても

心が元気じゃないと、ただ通り過ぎていくだけで

感じたり味わったりすることが難しい。

辛い時ほど

不安な時ほど

焦る時ほど

「よさそう」なものを大量に取り入れたくなるけれど

それを受け取る部分が弱っていたら

逆に負荷がかかって別のところが苦しくなったりしますね。

心に栄養を与えたかったら

まずは心を元気にすること。

ここで言う「元気」は元気ハツラツ！イエーイ！みたいなことじゃないよ（笑）

「元の気」ということです。

あなたがあなたらしくいられる「元の気」のことです。

心を元気にするのだとしたら

心が嫌うことをやめてみること。

これを読んで、いま何が浮かびましたか？

あなたの心が嫌うこと

それをひとつやめてみるだけで

今よりもっと栄養を受け取れるフカフカな心になりますね^^