こんにちは。
柄沢由理（リー）です。
これの続き。
続きを書く前に
昨日書き忘れていたことを思い出した。
結局ね
ジャムの蓋は、夫が開けてくれたの。
わたしが
イチゴジャムパンをモグモグしながら
『わたしは優先されない』に
反応していることに気づいて
夫の事情も考えながら
恥ずかしさと薄い罪悪感を感じている時に
夫は
『蓋、開いたの？』と言って
冷蔵庫からブルーベリージャムを出し
あんなに開かなかった蓋を、
いくらコンコンしても
全然開かなかった蓋を、
いとも簡単に
『開いたよ』と開けて
何事もなかったようにまた、冷蔵庫にしまいました。
わたしが
勝手に『察してほしい』をやって
思う通りにしてくれないから勝手に拗ねて
小さいイライラをまき散らして
それでも
自分の心の中と話している時に
夫がジャムの蓋を開けた。
あー
開けちゃった・・・。
と、思ったね、正直。
これで開けてくれないんだったらさ
もっと前のめりに
言いたいこと言えたと思うんだよね。
何で開けてくれないのー！？って。
それに
さっきからの態度はなにー！？って。
でも結局気づいていて
開けてくれた。
わたしも自分の
『わたしは優先されない』
に反応しただけだってわかってる。
じゃあ、もういいじゃん、て思ったの。
一瞬。
ずっとそっけなかった訳じゃない。
それに
夫はわたしの八つ当たりさえ
何事もなかったかのようにスルーして
『開いたよ』と蓋を開けてくれた。
これは
『ありがとう』と言えば
さっきまでのことも
何事もなかったように終わるところだ。
でも
この日はダメだったんだよね。
それでは終われなかった。
何かモヤモヤする。
自分の気持ちはわかったけど
それがちっちぇーとこだとわかっているけど
恥ずかしさと
薄い罪悪感を持ったままでも
『嫌だった』
それを言っておかないと
これは後でちょこっと
心の中に残ってくすぶるやつだな、と
自分でわかる。
ちっちぇーことだからこそ
ここは引っぱらずに
今、終わりにしちゃった方がいいと思って
わたしがご飯を食べ終えて
かわりに夫がご飯を食べ始めたころ
夫に言いました。
「あのさぁ、さっき話しかけたのに、全然反応なくて嫌だった。
あと、蓋も開けてもらえなかったのも。」
「え、手が濡れてたら（洗い物してたから）開けられないよ」
「洗い物終わっても、ちがうことしてたじゃん」
「いろいろ流れがあるんだよ。あと、頼んでたし（息子に）。」
あー
もうこういう展開になるのは、わかってた。
嫌だった、だけ言えば、当然そうなるよね。
責められたと思うよね。
そして夫は更に言う。
「反応なくて、って言うけど、自分もそうじゃん。
パソコンしてる時とか、夜とか、かなりそうだよ。
自分がされて嫌なことは、人にしないんじゃないの？」
でたー。
そっけなかったことを言えば
これを言われる気がしてた。
だからこそ
自分もそういう時があるから
あえて言わなくてもいいか、ってそのままにしようとしたのもある。
自分も責められそうだし
自分のこと棚にあげて、って言われそうだから。
薄々思っていた
“どうせこんなこと言われる”を
“やっぱり”言われて
思わず引きそうになったけど
それでもなお、わたしの口から出た言葉は
「でも、わたしもやるけど、嫌だったの！」
だった。
わたしの
自分を棚にあげた言葉に、
夫は苦笑いをしている。
わたしね
自分で言うのもなんだけど
こういうことあんまり言わない方だと思うんです。
『自分を棚にあげて、人のこと悪く言わない』
例え気づかずに言ったとしても
自分のこと棚にあげてるよ、と言われたら
あぁ、そうか
わたしもそうなのね
悪かったね
じゃあ、お互いさまね
そうやって、すぐに引ける。
引いてきた。
理論的じゃないことを
自分の感情で押し返すのって、とても苦手。
だいぶやるようにはなったけど
意識しないと、引く方を選んでる。
それを思った時に
『わたし、優先されていないみたいに感じて悲しかった』
と夫に言うのは
自分が感じたことではあるけれど
そこに反応したんだけど
何かとてもきれいに
まとめようとしている気がして
ちょっと違うなと思った。
いつもの逆をやるなら・・・
感情にまかせる方かもしれない。
「わたしも同じ風にやっていたとしても
自分で気づいてないこともあるんだよ」
「え、気づいてないの！？」
夫は、
あの態度で気づいてないの！？
とでも言わんばかりのリアクションをする。
わたしは
いや、かなり気づいてるなと自分で思うけど（笑）
そこは認めず引かない。
「そうだよ。
だってそのこと、（あなたも）嫌だって言わないじゃん。」
「あぁ。まぁね。」
そう言って、夫は黙った。
そう、わたしの態度がどんなにそっけなくても
夫は何も言わない。
黙っていつも、その場を離れていく。
「嫌だなと思ったら、そう言ってくれてかまわないよ」
「いや、邪魔しちゃ悪いかなと思うからさ。
でもいつ話しかけていいのか、タイミング難しいよ。」
「だったら、今話しかけていい？って聞いてくれたらいい。
とにかくわたしは、さっきの嫌だった。」
自分で言いながら
なんちゅー勝手なこと
言ってるんだと思ったけど
わたし同様
夫も勝手に察して
言わない、を選んでいるのなら
そしてそれを嫌だと思っているのなら
言ってくれた方がずっといい。
きっと
わたしたち夫婦は
『嫌だ』
そのシンプルなひとことを言うのが
とっても苦手なのだ。
（長男・長女だからかね（笑））
理論的に
相手が納得するように
相手が言い返せないように
自分も責められないように
こうだから
ああだから
そういうのは、得意なの。
逆に、そう言ってもらえたら
ああ、そうなのね、って
それなら仕方ないね、って
自分を抑え込むことができる。
でも
『嫌だ』
だけを理由にするなんて
そんな何の武器も持たないまま
丸腰のまま
どこからでもやりかえされそうなまんまで
自分の気持ちだけ言うなんて
とっても怖い。
そんな
小さい子どもみたいな言い方は
ちっちぇー自分をそのまま晒すみたいで
とても恥ずかしい。
だから
『嫌だ』
たったのそのひとことを言わずに
いろんな理由や正しさで
あーだこーだと何重にもオブラートに包んで隠してしまう。
話しながら
わたし、本当は夫に
『わたしは優先してもらえないような気がして悲しかった』
と言いたかったのではなく
それをわかってほしいのではなく
ただシンプルに
『嫌だ』
だけを言える関係でいたいと
お互いに、丸腰のまんまで伝え合える関係でいたいと
そう思ったのかもしれない。
そして夫からも
まだ聞いたことのない
（忘れているだけかもしれないけど）
『嫌だ』
のひとことを、聞きたいのかもしれない。
丸腰のまんまの、素直な気持ち。
『自分がされて嫌なことは、人にしないんじゃないの？』
そう言った夫も
だからこそ言わずに来た『嫌だ』が、あるのかもしれないから。
わたしの何かが嫌な時は
あなたも嫌だと言ってほしい。
わたしはさっきの、嫌だった。
そう言ったわたしに
夫は
『そうなんだ。そうか。』
と言った。
嫌だ、って言って、に
ちょっとビックリしたみたいにも見えた。
そんな終わり方で、朝の話は終わった。
わたしは優先されない、は
もうどこかに飛んじゃって（笑）
そこはそんなに大事なことじゃなくなって
ただただ『嫌だった』と
子どもみたいに言っただけで終わった。
だけど
夫の反応はどうでもよくて
謝るでも
これからどうするでも
そんなこともないのもどうでもよくて
わたしはただ
丸腰のまんまの
武器を持たずに
『自分の嫌だ』を言えたことに
とっても満足した。
なんだ、『嫌だった』だけで良かったんだ
・・・という
全く当たり前の
おいおい、今更そんなこと言ってんのか？と
突っ込みの声がたくさん聞こえてきそうだけど（笑）
あなたが悪いでもなく
わたしがこれに反応したでもなく
ただただ
『嫌だ』が言えたこと
わたしはそれで
モヤモヤしていた気持ちがシュルっと収まった。
最初からわかっていたんだ。
何かモヤモヤする。
自分の気持ちはわかったけど
それがちっちぇーとこだとわかっているけど
恥ずかしさと
薄い罪悪感を持ったままでも
『嫌だった』
それを言っておかないと
これは後でちょこっと
心の中に残ってくすぶるやつだな、と
自分でわかる。
最初に感じたこれは
多分これまでの日常で
ちょっとずつ『言わなくてもいいか』にしてきたことの集大成。
ちょっとずつ、が
たくさんたまったっことのお知らせ。
日々
嫌だ、とその時に言えていたら
今日のことも
あれこれこねくりまわさなくて済んだことかもしれない。
なので
自分の反応を探るのもいいけど
嫌だ、って言えば
それで終ることもある。
とにかく感じたことを
そのまま出してみる。
わたしみたいに
丸腰が苦手な人
理由なく『嫌だ』が言いづらい人は特にかも。
その先に
もっともっとこれから先に夫と
責められた、とか
謝って、とか
自分のこと棚にあげて、とかじゃなく
『それ嫌だ。』
『そうなんだ、嫌なんだ。』
それで終わりにできる
じーさんと、ばーさんになっていたいなと思う。
夫と
そういうシンプルな言葉で伝え合える
夫婦になりたいなと思う。
わたしは優先されない、は
ホントどこかに行っちゃったけど
この日の話の終着点はここでした。
嫌だ
嫌だった
子どもみたいに
まずは言ってみる。
大事にしたい人なら
武装していない、丸腰のまんまで。
ちっちぇー割に長かった話は、これでおわり。
*～*～*～*
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