月、新型コロナウイルス感染症に対する緊急事態宣言が出た頃、私は、首都圏での感染流行を経てから時間差で必ず地方へ大きな感染の波がやってくると思っていました。

 

そのために、起業して直ぐに診療所を中心に ”備えの一つ” として、オンライン診療の提案に力を入れていました。

 

機感を煽るわけではないのですが、下に挙げる理由から、早めの備えを診療所にご提案していたわけです。

  • オンライン診療システムメーカー大手各社には、全国の医療機関から問い合わせが殺到していて、医療機関への個別対応が追い付かない状況にある。

 

  • 導入準備には時間がかかる。(デモ、契約、運用設計、リハーサル、保険調剤薬局との調整、患者さんへの告知等)

 

  • 医師、患者さん、看護師、医事職員のそれぞれが、運用や操作に慣れるのに時間がかかる。

 

  • 東京都内の診療所では、患者さんが受診時の院内感染を恐れ、受診控えが相次いだ結果、診療所の経営に影響が出た。鹿児島県保険医協会のアンケートでも、
    診療所の外来患者数が減ったとの回答が「95%」となっている。)

 

  • 新型コロナウイルスは、まだ未知のウイルスであり、現時点では有用なワクチンが投入されていないこと。

 

  • 今年の秋口以降、第2波が危惧されると言われており、新型コロナとインフルエンザの同時流行で更に厳しい状況になることも考えられる。

 

 

は医師ではありませんが、これまで電子カルテシステムに関連する仕事をしてきた身としては、オンライン診療がどのような本質性を持っているか、凡その察しは付きます。

 

対面診療の時のように、直接身体的所見は得られませんし、その場ですぐに検査もできません。動画がオンライン診療に耐えうる品質でなかったり、後々見落としや誤診などの責任問題になることだってないとも言い切れません。

 

しかし、オンライン診療の ”限界ライン” を知るためには、少しずつ診療の中で取り組んでみて、経験値として積んでいくしかないと思います。

 

私が調べたところでは、初めのうちは戸惑いがあったが、やってみたら意外と使えるという先生方のレビューも多数ありました。

 

々は、この時代の潮流にうまく即応していなかければいけないと、私は思います。

今後、たとえ「With コロナ」の状況にあったとしても、患者さんが少しでも安心してかかりつけの診療所で受診できるよう、私はオンライン診療のコーディネーターとして、オンライン診療を必要とする診療所をサポートしていきます。