人として

人は誰でも
いつか心臓の鼓動が止まり
息絶える時が来る

それまでにやってきたことが
他の人の心を動かし
心の底から信じられる
大きなものを与えられた時

その人物の意志や精神や
疾走する姿は

不滅の存在となる

読み返すごとに。

汚れちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れちまった悲しみに
今日も風さへ吹きすぎる

汚れちまった悲しみは
たとへば狐の皮裘
汚れちまった悲しみは
小雪のかかつてちぢこまる

汚れちまった悲しみは
なにのぞむなくねがふなく
汚れちまった悲しみは
倦怠のうちに死を夢む

汚れちまった悲しみに
いたいたしくも怖気づき
汚れちまった悲しみに
なすところなく日は暮れる

ある事がきっかけで知った中原中也の詩。
読み返す時に置かれている自分の状況に
よって毎回解釈が異なって受けとめている。

今日の心境は…。