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2024,1,3初の長編小説「星の光源~アン・マンズフィールド・サリヴァン異聞」土井章寛著 発売されました。

 

三宮はサンチカと呼ばれている、地下の名店街「北海らーめん」

平日の水曜日、13時。満席5分待ちでカウンターへ。

隣のお姉さんはギョーザと醤油、豪快に召し上がる。

私は「味噌」職場の憧れの先輩女史が「味噌、おいしいのよ~」と

言っていた、そのしなだれた瞳が忘れられず、やってきた。

約7~8分待って、やってきたぞ。

 

 

見た目に濃い、強力な赤味噌、一口で頭の中まで味噌になる。

ホロホロのチャーシューは、味噌味でトロトロうまい!

たぶん・・どんな人間であっても、スープをすすりながら、このチャーシューを

噛みしめたくなる。濃厚は私を無心にさせる。

思えば、この味は、故郷北海道のジンギスカン味噌ダレによく似ている。

 

北海道のソウルフード、ジンギスカンは、熱した鉄板にどかどかと羊の肉を

放り込むだけの料理だ。忙しい親たちは、調理の時間すら惜しんで働いていた。

そしてよく焼けていないまま、ガツガツと食った。

喰えれば良かったのだ。

 

肉を保存するために「味噌」を使った。焼き上げるとその香ばしさは、天井にまで

広がり、私たちの服に、髪の毛に染み込んでいく。そのまま成長し、歳をとる。

北海道の味噌ラーメンには、あっさり味は許されない、そんなものを作ったら

ちゃぶ台がひっくり返される!

 

なぜなら、これは凍てついた大地に立ち、肌を切り裂く寒風と、灰色の空から飛んでくる

氷の破片と雪の中を進むために、身体を燃やし続ける「燃料」であるからだ。

スープは凝縮され、味噌は強くなければならない。