三宮はサンチカと呼ばれている、地下の名店街「北海らーめん」
平日の水曜日、13時。満席5分待ちでカウンターへ。
隣のお姉さんはギョーザと醤油、豪快に召し上がる。
私は「味噌」職場の憧れの先輩女史が「味噌、おいしいのよ~」と
言っていた、そのしなだれた瞳が忘れられず、やってきた。
約7~8分待って、やってきたぞ。
見た目に濃い、強力な赤味噌、一口で頭の中まで味噌になる。
ホロホロのチャーシューは、味噌味でトロトロうまい!
たぶん・・どんな人間であっても、スープをすすりながら、このチャーシューを
噛みしめたくなる。濃厚は私を無心にさせる。
思えば、この味は、故郷北海道のジンギスカン味噌ダレによく似ている。
北海道のソウルフード、ジンギスカンは、熱した鉄板にどかどかと羊の肉を
放り込むだけの料理だ。忙しい親たちは、調理の時間すら惜しんで働いていた。
そしてよく焼けていないまま、ガツガツと食った。
喰えれば良かったのだ。
肉を保存するために「味噌」を使った。焼き上げるとその香ばしさは、天井にまで
広がり、私たちの服に、髪の毛に染み込んでいく。そのまま成長し、歳をとる。
北海道の味噌ラーメンには、あっさり味は許されない、そんなものを作ったら
ちゃぶ台がひっくり返される!
なぜなら、これは凍てついた大地に立ち、肌を切り裂く寒風と、灰色の空から飛んでくる
氷の破片と雪の中を進むために、身体を燃やし続ける「燃料」であるからだ。
スープは凝縮され、味噌は強くなければならない。

