先日、職場の後輩から、こんな話を聞きました。
子供が生まれて数か月。
家に帰ると、奥さんが育児疲れで、超機嫌が悪い。
毎日、家に帰るのが怖いです・・・
な、懐かしい・・・。

ついつい、私は遠い目をしながら、話を聞いてました。
そうそう、そうだよねぇ。
私もそうでした。
ヒナが生まれて、カミさんと二人で悪戦苦闘。

ヒナが今年20歳になるので、もう20年前ですよ。。。
二人とも両親は遠いので、誰にも頼れず、
カミさんは育児ノイローゼ気味で、
私は残業を終えて家に帰ってくると、
やっぱりカミさんの機嫌は最悪で、

すぐにヒナをバトンタッチし、
お風呂に入れたり、あやしたりしてましたっけ。
とにかくヒナは寝ない子だったんです。
抱っこしてると、ウトウトして寝るのですが、
そーっと布団に卸すと・・・
おぎゃーーー!!

ヒナを抱っこしたまま、夜中、
家の外をぐるぐる散歩し、
その間に、カミさんに寝てもらうことも。
で、そのまま朝になり、
ほとんど寝ずに出勤したこともあったっけ。
あの時は、ほんとに辛かったですけど、
カミさんは、もっと大変だったので、
文句など言ったことありませんでした。
その支えだったのは、
夫としての責任、父としての責任・・・ですかねぇ。
私は、その当時、
こうあるべきだ、という夫として父としての価値観を持っていたので、
その価値観に照らして正しい、と思うことをやっていましたから。
正しいことをやっている!
という気持ちが、
辛いことを乗り越えさせたと思います。
特に、「理想の夫」ってのが強かったですね。
妻には優しく、献身的で、

家事、育児も率先してこなす。
私のころは、まだおむつ替えをやってるお父さんは少なかったですけど、
私はベテランでしたね。(笑)
母乳を与えること以外は全部やってました。
だから、育児に非協力的なお父さんを見ると、
軽蔑するとともに、優越感にも浸っていましたね。
が、なぜか?
その後3年ぐらいしてからかなぁ・・・
だんだん体の不調が始まり、
気が付けば、心の不調となっていくわけです。
これらの価値観が、自分を苦しめていた、
ということに気が付くまでには、それから相当長い時間が必要でした。
そんな昔のことを思い出したのですけど、
後悔しているわけではありません。
また、正しかったとも思わないけど、
間違っているとも思わない。
ただ、その時の自分に対して、労わりの気持ちだけですね。今となっては。
ただただ、本当にお疲れ様でした、
頑張ったね、よしよし・・・みたいな。