立ち位置と魚の警戒心 | ランガン☆ミッドナイト

立ち位置と魚の警戒心

ポイントについたら立ち位置が重要。
あまり釣りをしない友人と釣りに行くと、「一番立ってはいけない場所」に立ってしまうことがよくある。
普段あまり釣っていない人もそう。

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なぜここに立ってはいけないか。


それは『一番釣れる場所』だから。

釣りの経験がない人も、魚がいそうな場所はなんとなくわかっていたりするのだが、ほとんどの場合、いきなりそこに近づいてしまう。

今までの経験では、大体10mくらいの距離まで近づくとシーバスは警戒体制に入る気がする。
で、5m以内くらいになると逃げていくようだ。
どうも自分はかなり夜目が効き他の人が見えていない魚も見えるらしく、逃げていく魚を目にすることがよくある。
また、夜光虫の光で魚の姿が見え、警戒レンジの目安になったこともあるので、短くともこのくらいの距離は警戒されると思う。
この距離は夜間の話で、日中はもっと遠く(たぶん倍くらい?)になる感覚。
それともうひとつ、速い動きはさらに警戒される。

これらのことは全て自分に置き換えて考えてみるとわかりやすい。
何か得体の知れない動物が見えるところにいる。
突然襲ってこられても逃げられるだけの距離があれば大して警戒する必要もない。
動きがノロそうであれば、さほど距離を取る必要もないが、すばやいなら距離を広げておかないと危険。
恐らくこういうことだと思う。

そんなわけで、いくらいいポイントがあっても、その間近に立ち、おりゃっとロッドを振ってしまうと、そこで魚が釣れる可能性はそうとう下がってしまう。
ポイントの規模にもよるだろうが、小さな運河では10分の1以下になってしまう気がする。
もちろん例外もある。
小さい運河にシーバスの大群が入っている場合に、自分から1mも離れていないところでバンバンボイルがあり、その水しぶきでびしょびしょにされてしまったり、
膝まで浸かって釣りをしていたときに股の間でボイルされたり。
でもこれは特殊な状態で、通常は一般的に考えられているよりも、魚の警戒心はずっと強い。

普段目にする魚は警戒心のないコイや小魚がほとんどのため、あまり警戒されると思わないのではないだろうか。
バスをトップウォーターで釣るのが難しいと思われているのも同じ理由の気がする。

季節やシチュエーションにもよるが、バスをトップで釣るのは決して難しいことではない。
トップで釣るのが難しいのは、単純に警戒されているからだと思う。

そんなわけで、ショートレンジで釣りをするのであれば、気をつけてみよう。
このことを踏まえたうえで次のポイントの話につなげたいと思う。



■ポイントと攻め方


ポイントも場所やシチュエーションによって変化する。
同じ場所でも季節や風向きひとつでも釣れるポイントは変化する。

目に見えるポイント
・潮目
・流れのヨレ
・明暗の際
・ストラクチャーのキワ

目に見えないポイント
・カケアガリ
・ブレイク
・ストラクチャーのキワ

こういったことは釣りの入門本等でもよく目にするが、
いざフィールドに立ってみると、わりとこれらのポイントを狙うのは難しい。

潮目やヨレはないことも多く、あっても届く距離にあることはマレ。
ストラクチャーは流れや何があるところでは攻めにくい。
カケアガリやブレイクは見てもわからないため、初心者にはわかりにくい。


意識してほしいのは『シーバスは捕食しやすい場所,状況で捕食する』ということ。
ここでの『捕食しやすい場所,状況』というのは、ベイトが逃げ場をなくした状況を指す。
では、逃げ場をなくした状況を作るにはどうしたらよいかというと、『水面直下や壁際』にルアーを通すだけでいい。

にょろにょろやワンダーは水面直下を攻めやすいルアーであることがよく釣れる理由の一つだと思う。
壁際は運河ならどこにでもあり、水面直下まで出てこない魚も獲れる上、もともと魚が壁際についていることも多いため、非常に有効。
テクトロで魚が獲りやすいのも、ルアーを引くスピードに加えてこれらの要素が加わるためと考えている。

そんなわけで、釣りやすいキャスト方向はこう。
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または、こう。


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流れがある場合、基本はダウンクロス(下流側に投げること)。
アップクロスは引いているルアーのレンジを把握する必要があるため、やや難しい。
ちなみにこのパターンは波のない堤防でも通用するが、水深が深くなればなるほど効果が薄くなるように感じる。



■まとめ
立ち位置に注意することと、水面直下や壁際を攻めることを意識するだけで釣果はガラリと変わるかもしれない。
簡単なことなので、是非試してほしい。