P7・P8

白猫が夏みかんの真下に近づいたら、あらら~もう影猫が慰めている。

悲しい顔した夏みかんの涙を拭いてあげている。

「優しい影猫さん」と白猫が声を掛けたら驚いていなくなった。

夏みかんもビックリ、少し笑ったよ。

夏みかんが「ママに伝えて、ジャムの仲間と一緒にしてねって」と言った。

「忘れないでね~」夏みかんの言葉を白猫は心に何度もメモした。

大丈夫、忘れない。

白猫は「OK!」と返事して影猫を追いかける。

 

©2023 YOKOKO SORA