人生の転機は突然に…
20代も後半に差し掛かったある日、一本の電話が鳴った。
それは名古屋で事業を営んでいる義父からの着信。
すぐさま電話に出ると「お前!今暇やろ? すぐ名古屋に来い!」と(汗)。
多忙を極めるとまではいかないが暇で仕方ないというわけでもなく、
とりあえず名古屋に足を運んだ。初めて行く地だし、手ぶらでだ(汗)
義父は "今!と言えば即!でないという性分なのは知っていたので、躊躇
することは許されない。とにかく恐ろしい存在だ💦 だが、相当のキレモノでエネル
ギッシュでパワフルで、一般的な感覚ではついていくことが難しい何歩も先を歩いて
いる感覚の人だ。
名古屋の事務所について奥に通されると「お前、電気の仕事出来るんやろ! 奈良の
田舎でちまちましてるんやったら、今からここの会社でしごとせえ! 」
義父の仕事は大規模の総合建設業だ。 電気とはあまり深くは関係しないのだが、
この度、縁があって大手通信会社との繋がりが持て、移動体通信の仕事を受けること
ができたらしいのだ。
移動体通信というのは、分かりやすく言うと今や我々が日常なくてはならないぐらい
の存在になっている「スマホ(当時はガラケー)」のシステムだ。
その携帯電話がどこでも使えるようにするためのインフラ事業への参入をしようと
いうことである。
もちろん電気と、通信はカテゴリーが違うが一括りの扱いっで、共通する部分が多々
あるので、身内の私に声がかかったいという訳だ。
それにしても急すぎるし心の準備も全く何も用意できていない💦
「今日からお前はこいつに付いて修行や!」と一人の初老の感じがする部下の方を
紹介してくれた。名前は 「Yさん」。
次に「寝泊りはこいつのところで居候や!」と紹介されたのはスーツ姿の強面の部下
の方「Dさん」。
奈良から名古屋には高速を飛ばしても3時間ほどかかる遠方でとても毎日通うことは
出来ない。 あまりの急展開に戸惑いながらも、早速次の日からここで修行の日々が
始まるのだった。
続きは次回、その4に続く・・・
最後まで読んでいただきありがとうございました。