心の整理をつけるために
日記をつけよう、と、思う。
彼が来たのはつい数日前の事だ。
普段電話なんてよこさない旦那から
夕方突然電話があったようだ
ようだ、と言うのも
私はたまたまスーパーに買い出しに出ていて
スマホなんて持ち歩かないものだから
息子に代わりに伝達があったのだ
帰宅早々
「母さん、お父が仔猫を連れてくるらしいよ
道路の真ん中に落ちてたんだって」
ふいに私の頭の中に
去年あたりに亡くなった縞虎の仔猫がよぎる
「えっ、、、そう、、、」
あんなに辛い気持ちはもう沢山だ。
そう感じたが
果たして私は
私自身は、仔猫が道端で辛そうにしていたら
拾わずに見捨てる事を選ぶだろうか?
無理だと思う
無言で夕飯の支度を進めつつ、時計を何度も確認しながら猫の到着を待つ
ちょうどお風呂のお湯がたまってきた頃
いつもより遅く旦那が帰宅した。
「ただいま、色々準備してたら遅くなった」
仔猫のウエットフードと哺乳瓶の入った袋をそそくさと私に手渡し
ダンボールを開け
タオルに包んだ仔猫の顔を優しく覗かせる
動かない
「まだ生きてるの?」
「さっきまでは箱から出ようとする元気はあった」
「疲れちゃったか」
頬のあたりをさすると顔を上げて
かすれた声で「にゃー」と言おうとしている
「こんにちは、恐いね、
ちょっと、触るよ」
身体は見事に泥まみれ
顔の汚れはひどく模様が分からない
「白ブチ猫かな?」
ハチワレらしき頭の模様が可愛らしさを醸している
長毛ハチワレ
元気のない仔猫を目の前に
場違いながらテンション爆上がりである。
私は元来猫好きなのだ。