綺麗になったしーくんは
意外とまだ元気があって、
ペット用の哺乳瓶では無理だったものの
何とか小さいティースプーンからなら
ミルクを舐める事は出来た。
小さじ2杯分程度しか飲むのを頑張れないのは
鼻がつまり、息がしづらいからだ。
それはそれは長い時間をかけて、
居眠りしながら飲むので
この仔猫は明日死んでいるかも知れない
と、胸を過ぎった。
少しでも食べられたら良いなと思い
鶏を蒸したものを用意したけれど
まだ歯が強くないのか、蒸した鶏肉はちいさく刻んでも、食べられなくて、
生肉ならいけるか?と思い立ち、豚の挽肉を口元に運んでみると、食べた。
挽肉の、小さなひとかけらずつを
それもやはり、ティースプーン一杯程度、
1時間かけて、やっと食べられた。
食べる姿は挽肉ひとかけら食べるだけなのに
やたらガツガツとしていて、
生への執着のように感じた。
この仔は頑張れるかも知れない。
明日は娘がお休み、動物病院へ連れて行くよう促す。
夜中の2時半に「ニャー」と鳴いた時、
ハッとしたのと眠いのと、生きてた!
と飛び起きたのはつい数日前の事。