ほとんど時間がない中、したためた。
僕の詩は、散文に過ぎない。小説もそれに等しい。
なぜならそれは、日常のあるページを切り取る作業に過ぎないからだ。
地獄に天使 レッドムーン ノネム
僕らは、生まれ落ちたここが地獄だと知っていた。
薄皮をめくられるような毎日の中、君が僕を照らしてくれた。
希望なんて何処にもありゃしない。でもね、戦う為に生まれて来たんだ。
ねじふせられたって、みすてられたって、この命尽きるまで、もやしてる。
悔しいなんて、思ったこともない。それは、負けを認めることだから。
ボロボロの君を見たって平気だよ。必ず救い出す自信があったから。
僕らは、生まれ落ちたここが地獄だと知っていた。
砕け散った自尊心さえ隠したりしない。僕が君を照らしてあげる。
行き場なんて何処にもありゃしない。でもね、帰る場所ならいつだってあるんだ。
ボロクソ言われたって、嫌われれたって、何処吹く風?だから、なに?、気にしない。
むなしいなんて、思ったこともない。それは、君を否定することだから。
ボロボロの僕を見たって心配しないで。必ず立ち上がって見せるから。
僕らは、生まれ落ちたここが地獄だと知っていた。
時流に押し流されて、もみくちゃにされて、君が僕を救ってくれた。
明日なんて信じちゃいやしない。でもね、生きる為に生まれて来たんだ。
そこからケサれたって、ふみ付けられたって、いつものことさって、笑ってる。
うらめしいなんて、思ったこともない。ヒトは、ヒト、さ。理解出来やしないから。
ボロボロの僕らだって平気だよ。そいつが、ありのままの僕らなら。
僕らは、生まれ落ちたここが地獄だと知っていた。
なぜって?それは、僕が居るからだよ。そして、君がいるから・・・




