天気予報は何日も前から雨マークだったけど

こんな嵐になるとは誰も思っていなかった!


3月20日LAマラソン。

夫と父がLAマラソン2回目の挑戦。

当日朝4時15分に起き、うちから車で15分ほどのドジャースタジアムへ

夫と日本からこれがメインの目的で母とやってきた父を5時過ぎにドロップ。


まだ雨は降っていない。


スタートはこのドジャースタジアムから

チャイナタウン、リトル東京、シルバーレイク、ハリウッド

ビバリーヒルズ、ウェストウッドを駆け抜けサンタモニカでゴールの42.195キロ



Rexy the King in LA
二日前の金曜日にサンタモニカ下見。ゴール地点や家族待合場所などを父に説明。晴天。



わたしと母・レックスの応援組、というよりお迎え組は初めからサンタモニカで待機。

ここでは相当のお迎えの車で混雑をするだろうと読んで

朝7時半からもうパーキングゲット。 



早すぎたみたい・・・汗

パーキングはまだまだガラガラ。


でも雨は降ってきた。 

しかもどんどん雨脚は強くなるばかり。

ビーチ沿い。 風もでてきた。


子連れで雨に濡れるのが嫌なのでふたりのゴールの見込み時間まで車内で待機。


寝てたのに起きてしまったレックスは運転席でハンドルを握って上機嫌。

でもこのまま車内で4時間近くもあきずに遊んでくれるのかー?



Rexy the King in LA

サンタモニカピアの遊園地で飛行機に乗って大はしゃぎ!のレックスと父。


Rexy the King in LA

ストローラーを押しては沿道のファンに手を振り続けるレックス



41歳夫の前回のマラソン、2年前の東京マラソンのタイムは3時間35分。


67歳父の最近のベストタイムは4時間4分。 


まぁ、夫は一月にスノボーでアバラ骨を痛めて以来走るのを嫌がり

モチベーションも下がってしまったのかマラソン2週間前に私に背中を押されて

渋々トレーニングを再開した経緯があるので期待値急降下。

4時間は今回は切れないだろう。


67歳の父親はマラソンおたく。

ホノルルマラソンにも高いお金出していくし、100キロマラソンとかもやるらしい。

LAに来る前にもハーフマラソンを毎週のように出場。


2人とも戻ってくるのは4時間から4時間半の間かなと予想。




レックスがぐずってはバナナを与え、スナックを与え、アップルジュースを与え。

最終兵器のグレープはまだ未投入(レックン1歳8カ月はグレープが何よりも好き)。




衝撃の事実発覚!


ずぼらなO型ママ(私)は大量のお菓子おにぎりは用意周到にもってきたのに

オムツを忘れ車に唯一緊急用に常備してあった一枚のみ。


しかも早い段階でうん○をされてしまった~

この一回で全部出し切ってくれていることを祈る!


時間稼ぎ、おむつ交換、妊婦のトイレ近で計4回パーキング隣接のモール内のトイレへ。

雨脚はどんどん強くなる・・・




Rexy the King in LA

前日のExpoでゼッケンなどを受け取る。次の日過酷なレースが待っていようとは・・・




風も強そうだ!

段々とうまってきたパーキングの人たちも

防寒着を着こんで次々と去ってゆく。

レインコートを着ている人が多い。


一番初めに来たわたしたちも雨風寒さを恐れて

ずっと車内にいたけれど11時をまわり

重い腰をあげて嵐の中を行くしかない。


夫は携帯持って走っているけれど

英語の話せない父親は私たちと落ち会えなかったら

ゴールから遠い遠い家族待合場所まで心細いだろう。




Rexy the King in LA


3時間台でゴールした人がぽつぽつと帰ってきている。

海沿いの強風と相まって極寒。

ランナーたちは歯をガチガチならしながら

薄っぺらいシートを一枚与えられただけで

1ブロックが恐ろしく長いこの直線を3ブロックもひたすら寒さに耐えながら歩き

預けた服をとりにいかなければならない。


マラソンの疲労が重なってまともに歩けない人たちも少なくない。




ゴール地点から1ブロック離れたところでひたすら待てど

ふたりは帰ってこない。


もう4時間はとっくに経過してる。

雨が横殴りになってきて

レックスはストローラーから降りようとお尻を持ち上げて聞かない。



Rexy the King in LA
雨除けのカバーがなかったのでびっちょびちょ。



お尻を浮かせるレックスになんとか最終兵器のグレープでなだめる。




Rexy the King in LA
すみません。グレープをください。




4時間台の人が帰ってくるようになってから

凍えるランナーと迎えの人でごったがえす会場。


1時間くらいまったかな。


泣き叫ぶレックスから横殴りの雨を防ごうとするわたし、

レックスの顔が寒さで鳥肌がたってるの発見(LAで初めて見た)。


と同時に恐れていたうん○のような匂いを察知。


だからお尻を浮かしてたのか!




これはもう路上でのお迎えはあきらめるしかないと

母熊は小熊を守ることを優先することにして

パーキングに避難することにする。


途中ものすごい雨でホテルの屋根に一時避難。

でも父思いの母がひとり雨の中、レックスの緑のかえるちゃん傘をさしながら

人混みの中に消えていった。



と思ったら父を連れて帰ってきた!


周りの憔悴しきったランナーとくらべると

父親は明らかに元気だ。 

何時間かぶりに会えた孫レックスの出迎えにはしゃいですらいる。


記録、4時間14分。 

ベストとは言えないがこの悪天候の中、驚異の好タイム!



最後数マイルで夫をぬかしたらしい。

足がけいれんしているようでかなり後方になるだろうと。



自分の足に根拠のない絶対の自信をもっていた夫の

つらそうな姿を想像する。


が、そんなことは言ってられない、レックスを連れてわたしはパーキングへ。

おむつがない、どうしようか。


父と母はそこから人込のなか200Mは歩いて預けていた服を取りに行った。


夫から電話が入る。

よかった~ ゴールしたらしい。

みんなパーキングに向かっていることを話し

無情にもひとりで服をとってこいと指示して

わたしは帰ってきた母とトイレへ。


とりあえず、たまたま車にあった生理用ナプキンと

トイレットペーパーをはさみこんで応急処置。



半狂乱の夫から電話。

一体どこのパーキングにいるんだ!と。

凍え死にそうだという。


迎えに行ったら泣きだしそうな夫がモールの入り口に突っ立っていた。


記録、4時間34分。

自己ベストより1時間遅い、夫としては恥ずかしくて人に言いたくないタイムのよう。



結局多くの人がリタイアし、

何百人という人が低体温症で緊急処置を受けたということを夜のニュースで知った。


いつも目が痛いほど晴れるLA。

マラソン運営する方も寒さ対策などあまり真剣に考えていなかったんだろう。




帰りの車内では来年のリベンジを早くも誓う夫。

本当かな・・・ 

だからあれほど真剣にトレーニングしなよって言ってたのに・・・ 





夜は元気にみんなで火鍋!


外の嵐は続いていたけどあったまった~




Rexy the King in LA

手前はスーパー辛い薬膳スープに奥はお店のオリジナル辛くないスープ。

奥にはラム肉、とモンゴル麺。





Rexy the King in LA


一番手前はわたしの大好物テンドン(牛の腱)。
うちの家族は夫も含め辛いのがあほみたいに好きなので

辛い辛いいいながら完食でした。




大変な一日だったけど

ふたりとも完走、おつかれさまでした~ 


来年も頑張ろう!



あ、レックンは今日も風邪もひかずに元気元気です!

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