みなさん、あけましておめでとうございます。

田中です。


年末年始にかけて山籠もりをしており、全然記事をかいて

おりませんで、申し訳ありません。


もたもたしているうちに、今回で最終回となってしまいました。

重ね重ね申し訳ありません・・・。ガーン


さて、今回MARTIAL ARTSのお話。


私が派遣されていた地域のみならず、概してオージーは

異文化に対して寛容で、高い関心を示します。


日本びいきでなくても浮世絵が大好きで、茶道、禅、武道に

何か神秘的なものを感じるらしく、そのような話題を出すと

必ずといっていいほど食いついてきて、最後は質問攻めに

あっていました。


対応に困ったときは、少しだけ知識のある「剣道」に

話題を持っていきお茶を濁していました。


SAMURAIやJAPANESE SWORDは老若男女問わず

知っていたので、そこにルーツがある剣道は彼らには

非常に魅力的だったようです。


いい気になっていろんなところで剣道を紹介していると、

ある時、Georgeという大学生から大学で剣道を教えて

ほしいという電話が。


日本的な感覚で、それは難しいのではと思いながらも

教育訓練雇用省の担当者に相談したところ、

「校長がOKならいいよ。」


?、何とも軽いお答え。


次に校長に相談したところ、


「楽しそうじゃない。頑張っておくれ。」


輪をかけて軽いノリビックリマーク


オージーのノリはいい意味でNo worries!なんですねにひひ


かくして、週二回、大学のジムで剣道を教えることになりました。


経験者はGeorgeとCris。

Georgeは日本に留学経験があり、その時に半年学んだそうです。

Crisは留学経験はゼロでしたが、日本のことが大好きで、情報は

全て書物からという強者。日本語も少しできます。

剣道はGeorgeから手ほどきを受けていました。


ほかの部員はマレーシア系オージーのKun、韓国系オージーの

Smith、アメリカからの留学生Sasha、その他大勢(ごめんさない、

日替わりでやってくるので覚えきれませんでした・・・)


剣道の技術そのものは日本の高校生や大学生には遠く及ばない

ものの、みんな真剣そのもの。探究心はこちらが頭が下がる思い

でした。


当然ながら用具はすべて輸入物。

ものすごく大切に扱います。

壊れても何度も何度も修理して使います。

現地では手に入らない鹿のなめし革の代用品はなんと

カンガルースキン!(もったいないと思っていたのは

私だけのようでした)


それでも消耗品は買い換えていかなければなりません。

大学から補助金が出るわけではなかったので、どうしても

資金が必要なときは内緒でアルバイトをしました。

フットボールの試合の臨時駐車場係、ソーセージ売り、

フェスティバルでのデモンストレーション等々。

こういう時はコーチであろうが、学生であろうが関係なし。

みんな平等に割り当てられて、小銭稼ぎにいそしんでいました。

まさに学生のノリ。

竹刀購入資金が、ビールに化けたこともありましたが、

とっても楽しかったです。


本業(?)の剣道も頑張りましたよ。

試合未経験者を引き連れ、無謀にもキャンベラで行われた

全豪大会にエントリーしました。

貧乏学生と超貧乏コーチです。アデレードからの往復は

当然夜行バス。

ノリノリで乗り込んだ結果は、初戦敗退あせる(あたりまえですが・・・)


ちょっと長くなりすぎましたねガーン


こうして書いていると、まだまだ出てるのですが、

そろそろやめます。


学校での生徒との関係、職員間の繋がりは重要です。

ですが、剣道という伝統文化を通じて、さらに人の輪を

広げることができた私は本当に幸せ者です。

「剣の道」を伝えられたかどうかについては甚だ疑問が

残りますが、そこはNo worries.ということで。


短い間でしたが、今回で田中の担当は終了です。

みなさん、ありがとうございました。


次回からは室中さんにバトンタッチです。

こうご期待!!



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