高校生向け海外研修を企画する際の

最重要ポイントを これまでに3点あげました


○ 充実した内容

○ 安い費用

○ 安全対策

 

今日は 私が考えるこれ以外のいくつかのポイントや工夫を書かせていただきます

 

1 事前研修の必要性

 

  海外研修の参加が決まった生徒に対しては事前研修が必要です。語学研修、異文化理解、日本文化紹介などがその主な内容になります。さらに私は、個人テーマのようなものを用意させて、ホストファミリーとのコミュニケーションの中心話題にすることが経験を深めることにつながると思います。例えばオーストラリアなら、有袋類について、オーストラリアの資源について、オーストラリアの先住民族や人権問題について、宗教についてなどなどです。

 

(四條畷高校 英語コミュニケーション集中講座)

 

2 夏休みではなく春休みに実施するというトリッキーかつベストな時期設定

 

  海外研修を実施している多くの高校では、当然のように夏休みにその行事を企画しますよね。実は夏休み実施にはいくつかの短所があるのです。①熱心に部活動に取り組んでいる生徒は参加しにくい、②熱心に部活動を指導している先生は引率者になりにくい、③日本の旅行シーズンであるため費用が高くなりがちである、④オーストラリアの場合は乾季である冬である(いい季節ではない)、などです。それに対して2月3月実施の場合にはいくつもの長所があります。①日本は高校入試の季節なので既に高校に入っている生徒は最も時間的余裕がある、②旅行費用が安いローシーズンである、③オーストラリアの場合夏の終わりにあたり緑が最も豊かで動物の多い季節である、などです。唯一の問題は、入試選抜業務から先生を一人引率に出さなければならないということですが、私の学校では芸術科、体育科、家庭科の先生を中心に校長先生から依頼してもらうようにしています。

 

(緑あふれる3月のオーストラリア)

 

続きはまた明日書かせてください