一年と三か月前、僕は左ひざに全治一年のケガを負った。
そこから僕の長く暗い闇が始まった
外は暑く輝いているのに
僕は病室で、動かせないヒザの回復を祈るばかりだった
激痛を伴うリハビリが始まり
当初やる気で満ち溢れていた僕も
孤独と出口の遠いトンネルの中で
徐々に力を奪われていってしまった
今になって思えば
この辛さに耐えられなかったから
僕は、僕が目指していた僕になれなかったのだろう
どんなに辛くても
どれだけ夢であってほしいと願っても
時間は過ぎていく
現実と向き合わなければならない
何度も何度も折れそうになりながら
逃げ出しそうになりながら
リハビリを続けた
本当にあの子に支えてもらった
そして、怪我から10カ月後
僕は部活に復帰した
そこで待っていたのは
思うように動かない体
衰えてしまった技術
変わってしまった周囲の信頼
そして、怪我の再発・・・
もう諦めようと思った
この時
僕を支えるものはなにもなかった
なんのために
僕はここにいるんだろう
もうなにもない
努力して得たものを失い
最高の彼女を失い
未来を失い
信頼まで失い
得たものはなんだ
何もない
それが事実だった
この一年間の必死の努力は
全てを失うためにあったのか
そう思うと
もうグランドに行くことも
誰かと話をすることも
何かを食べることさえも
どうしようもなく、意味がないことのように思えて
全てを投げ出したくなった
当時は、生きることで精一杯だった
そして僕は
大学生活の全てを捧げた部活を
本気で辞めようと思った
自分のどうしようもなくなってしまった現実を
人のせいにすりかえて。
この時コーチに言ってしまった言葉を
僕は一生後悔する
それから時間をかけて、過去を振り返った
最初思いだされたのは
辛かったこととか
独りだったこととか
そんなくだらないことだったけど
色んな人に支えてもらってることとか
涙を流して仲間と笑ったこととか
徐々にそんなキラキラしてるものを思いだして
どうしても涙が止まらなかった
そして
今の僕でもできること
最後にやらなくちゃいけないこと
ようやくそれが分かった
それは、「感謝を伝えること」だった
一人ではもどってくることはできなかった
一人では笑うことはできなかった
最後は自分のためにじゃない。
最後はみんなのために。
僕はもうかつてのように輝くことはできない
だけどいま、プレイすることができるんだ
関東ユースの肩書は捨てよう
国際大会MVPなんてはっきりいってまぐれにすぎない
僕は、しょせん僕だ
カッコつけたってカッコつかないし
大物ぶったって大物じゃない
肩書や期待ばかりがでかくなって
余計なプライドばかり膨らんで
それで苦しいならここに置いていこう
今日この場所に僕がいる事
明日グランドで選手としてプレーできること
ここまで僕を支えてくれた人たちのために
僕は精一杯いまを笑おうと思います
バカでわがままでガキで意地っ張りで最高な仲間と
明日もグランドで精一杯練習します
怪我の再々発の危機を迎え
もう一度気持ちを確認できました
できるケアは最大限にします
あとは信じます、自分の運命を