俺が「俺」をみていた時

彼は「みんな」をみていた










仕事の目的は?
なぜ仕事をするのか

劣等感
これが現状の答え

劣等感とは
「自分が周りより劣っていること」

周りより優れたい
ではない
それは優越感の希求である

俺の動機は
「周りより劣っていたくない」
である

いや、果たしてそうか?













優れる
劣る

これは何を意味するのか

周りより劣る、とは
どういうことなのだろう
「何が」劣るのか

例えば俺が説明すべきだったことを
彼に説明させてしまったとき

例えば俺がすべきだったことを
彼にさせてしまったとき

例えば俺が考えるべきだったことを
彼に考えさせてしまったとき

前提には
「俺がすべき」がある

いや、そうか?













例えば俺がすべきと
思ってなかったこと
全く思いつきもしなかったことを

彼が思いついて
やっている時
そしてそれは必要なことだと
俺が感じたとき

そこにも劣等感はある

だから、
「俺の代わりにやってもらった」が
本質ではなくて
「必要なことをやる」に
本質がある

その必要なことを
相手がやっていて
俺がやっていなければ
俺は劣等感を感じる

俺よりも相手の方が
必要なことが「できている」とき
俺は劣等感を感じる

俺は目的にかなってない
と、感じる













優れる
劣るとは

結局価値の問題であり

俺は自己価値がほしい
そして価値とは
目的に相関する

だから、目的にかなってないと
価値を感じられない
それが劣等感になる

だから実は
俺は相手と自分を比較していない
俺がより上であることに意味はない

ただそこに
俺以上に目的にかなった人がいて
俺が目的にかなってないことを
教えられるから

目的に対する距離という意味で
彼は俺より近いから
劣等感を感じるのであって

彼の方が上だから
ではない

だからこの劣等感を
もし満足させたいならば

どれだけ目的にかなうのかが
重要なのであって
彼より上にいくことが
重要なのではない

上か下かは
偽問題である

では目的とは?














俺よりも相手の方が
必要なことが「できている」とき
俺は劣等感を感じる

俺は目的にかなってない
と、感じる

と、言った

必要なことができているというとき
その必要とはなんだろうか

俺の幸せ?
違う
彼の幸せ?
違う

みんなの幸せ?
それもなんか違う

「俺やりますよ」とか
「これ必要ですよね」とか
そういうことに必要性を感じる

ただ少なくともそれは
俺の目的ではない

俺は俺の目的を達成することで
俺の満足を得られるけど

俺の価値は得られない

目的は外部にあるはずだ
その外部の目的、すなわちルールが
俺の価値を決定する
その目的にどれだけ沿えるか否かが
俺の価値を決定する

すなわち他者のはず













でもこの他者は
単一の他者だろうか

あなた、だろうか

その他者からの承認が
俺の価値を決定する、ではない

大きな他者による目的
その目的に合致する行動
その実行そのものに価値を感じる

いや、そうか?













助けられていたのは
俺ではないのか?

俺の目的を満たしてもらった
そのことに劣等感を
感じているのでは?

いや、それもあるけど
上のもあるな














感情で仕事をするな

と、言われる

2つの意味があると思っている

ひとつは
エゴで仕事をするな、であり
もうひとつは
論理で仕事をしろ、である

故にこれは
論理的に相手のことを考えて
仕事をしろ、である

それは相手の目的を考えろ、である

これをどうすれば
自分の満足に結び付けられるのか














俺よりも相手の方が
必要なことが「できている」とき
俺は劣等感を感じる

俺は目的にかなってない
と、感じる

その目的は他者である

よって他者の目的に沿った行動が
できているかどうかが
俺の価値の実感を形成する

相手の目的を考えろ
これによって
相手も満たせるし
自分も満たせる

自由の相互承認ではなくて
自由の相互充足なんじゃないか?













その仕事が
結果として何を満たしたのか

というよりも
その仕事の仕方そのものに
価値を感じる気がする

その早さとか
巻き取りとか












俺が仕事をする理由は
自分に価値がないと思うのが嫌だ
である

そのための対策は
相手の目的を論理的に考えて仕事する
である

大きなルールの中にある
個別の目的
大きな目的を達成するという
ゲームの中にある
個別の他者の目的

それを満たすには
巻き取るとか、すぐ動くとか
そういうことになるのか

自由の相互充足













じゃあどう動ければ
俺はこれを満たせたのだろうか

まず何より
目的をもっと考えるべきだった
それだけが、何をすべきか決める

目的は暗黙的には知っている
だから目的にかなった行動を見たとき
かなっている、と感じるわけで

目的を具体的に考える、かな

大きな目的につながる
個別の達成事項
そのつながりが目的なんだから

それをもっと考えるべきだったな

過不足なく
余計なものがなく

そしてもっと早く
実践すべきだった

かつ、自分の自信のなさを
もっと克服すべきだ
できない、と思ってやらないことが
なんどもあった

それは結局情報の問題で
目的は何か
要点は何かを
うまく理解できない時だった

大切なことはなんなのか
それだけが問題