「大福さん、一ヵ月程経過しましたが、現在のところ全くなにも問題はありません。
ただ、このような検査はかなり先まで続く事になります。(頻度は減少しますが)
大変でしょうが、再発、転移、二次発、様々な事が予測される限り、早期発見の為ご協力をお願い致します。」
「勿論です、きっとこの先、この病院に来る度に、私はあの時の事を思い出すと思います。
そして、思い出す度に今ある環境に感謝するでしょうし、未然に防げるものがあるのであればそれに対して真面目に取り組みます。」
「では先になりますが、また来月お会いしましょう、風邪などひかないようにお気を付け下さいね。
以前にもお伝えしましたが、もう「普通」の生活をして頂いて結構ですので。」
「有難う御座います(*'ω'*)」
この検査結果をもって私の「縦隔原発胚細胞腫瘍」の治療は終了した
色んな人々に伝えた時に殆どの人が同じリアクションをする
「え!?、もう治ったのですか?」
「殆ど変わってないですね(痩せてない)」
「癌ってそんなに簡単に治るのですか!?」
「ある意味信じられないですね」
「やっぱり大福さんは不死身なんですね」
治療を開始してたった63日
たった2ヶ月
だれも寛解するとは思いもしない
けれど私は復活した
非常に多くの種類の「癌」がある中で
不幸にも、幸運にも私はこの癌であった
そして、この検査を終えてやっと会いに行く事が出来る
誰よりも心配し続けてくれた「親」に
この病気が再び結び付けてくれた家族の絆を
これからも大切にしていきたい