ノートPC用 Core 2 Duo
Intelのロードマップによると、2006のQ3にあたる今期は開発コードネームMerom、つまり Core 2 Duo がラインナップされています。既に市場には Core 2 Duo が出回っていますが、これはデスクトップ向けの開発コードネームがConroeというチップで、TDP(Thermal Design Power:熱設計電力)が65W(Extremeのみ75W)のものです。さすがにバッテリー駆動をするノート向けではないので、ノート向けのMeromは34Wになっています。こちらは8月末にCPUの価格が発表されるようなので、 Core 2 Duo 搭載ノートもその頃になるといくつか出てくるでしょう。
表にすると以下の通りです。
| 開発コード | CPU名 | 周波数 | L2Cache | TDP | 価格 |
|---|---|---|---|---|---|
| Conroe | Core 2 Extreme X6800 | 2.93GHz | 4MB | 75W | \115900 |
| Core 2 Duo E6700 | 2.66GHz | 4MB | 65W | \61490 | |
| Core 2 Duo E6600 | 2.4GHz | 4MB | 65W | \36660 | |
| Core 2 Duo E6400 | 2.13GHz | 2MB | 65W | \25990 | |
| Core 2 Duo E6300 | 1.86GHz | 2MB | 65W | \21230 | |
| Merom | Core 2 Duo T7600 | 2.33GHz | 4MB | 34W | 8月末公開 |
| Core 2 Duo T7400 | 2.16GHz | 4MB | 34W | 8月末公開 | |
| Core 2 Duo T 7200 | 2GHz | 4MB | 34W | 8月末公開 | |
| Core 2 Duo T 5600 | 1.83GHz | 2MB | 34W | 8月末公開 | |
| Core 2 Duo T 5500 | 1.66GHz | 2MB | 34W | 8月末公開 |
Pentium M と Intel Coreシリーズの比較
さらにCPUの情報を得るために、比較記事をいろいろと拾ってきました。
Wikipedia(goo) Pentium M
Wikipedia(goo) Intel Core
4gamer.net
Core Duo vs Pentium M 760(3Dベンチ)
・Pentium 4 × クロック周波数 ×1.6 = Pentium M × クロック周波数
・Pentium Mの2GHz(760), Pentium 4の3.2GHz, Athlon 64 3200+ (2GHz)がおおよそ同じくらいの性能
※wikipediaより。
4gamer.netの比較はゲーム誌だけあって3DMark05やQuake4でベンチをとっています。そのため3Dビデオカードを積まないノートの場合はあまり参考にならないかもしれません。ただ同一のビデオカードの比較ですので、参考にはなるでしょう。
ノートPCでビデオカードが載っている機種も最近増えてきましたが、とりあえずゲーム用途は外して考えて、一般のアプリケーション向けで考えるとこれが単純で分かりやすい指標かと思います。
これは円周率104万桁をいかに速く計算するかに血道を挙げている人々の記録で、最新のCore 2 Duoを使ったり液体窒素でCPUを冷やしてみたりと、唖然としてしまうような努力をされた方々のリストです。しかしそんな中でもリテールFANで参加している方のベンチは参考になります。CPU動作周波数を見れば、だいたいのCPUのスコアがわかりますし、中にはノートPCで参加されている方もいるようです。
またLet's Note テンプレ wiki でもCPUごとのπ104万桁計算の結果を載せてくれています。これも非常に参考になります。
後藤弘茂のWeekly海外ニュース IntelのCPUロードマップが載っています。
EIZO FlexScan S2000 20.1インチ 液晶モニタが届いた
EIZOに注文していたS2000 が届きました。
7/7に発売されたばかりの20.1インチの液晶モニタです。
長らく同じEIZOのT766(トリニトロン管のCRTモニタ)を愛用していたのですが、4年ほど使ったところから段々と画面が白っぽくなり、さすがに視認性も悪く色がわからなくなってしまうのでEIZOに修理に出しました。しかしブラウン管の在庫が僅少ということで(トリニトロン管を作っていたソニーが随分前に製造中止したと聞いていたのですが、EIZOには未だに残っていること自体が結構凄い)、同程度のランクの液晶製品を安く融通してもらえたのです。そのままT766を修理した方が安かったのですが、デュアルディスプレイにしようと思っていたので省スペースの方が良いと思い、S2000が届いた次第です。
相変わらずの丁寧な梱包を解くと、やはり液晶モニタ、28kgくらいあったT766とは比較にならない軽さです。しかし他社の液晶と較べるとかなり重い印象を受けました。というのも、ハイトアジャスタブルスタンドが重いのです。かなり自由度のある設置高・設置角度がとれるので、転倒しないためにはこれくらいの重さが必要なのでしょう。
とりあえずT766が壊れてから橋渡し的に使っていたiiyamaのA902(19")と並べ、夢だったデュアルディスプレイを試してみたところ、二つのディスプレイを繋いでいるRadeon 9600 Proがおかしいのか、DVIケーブルで繋いでいるS2000がWindowsのスタート画面でチラつきます。それでもWindowsが立ち上がるときちんと表示され、隣のiiyamaのモニタに較べ段違いに美しいS2000の映像にほれぼれしていたのですが、再起動をかけるとS2000だけ映らなくなってしまいました。デュアルディスプレイ状態なのでサブに回したiiyama A902のみが寂しく映っている…。
画面のプロパティを出そうとして右クリックしても左側(S2000)で出ているようですし、そもそも映像信号が行っていないわけではないようです。アナログで繋ぐとS2000はきちんと映ります。これは初期不良か・・・とヒヤヒヤしながらRadeonのドライバを最新の物に更新したら治りました。(デバイスマネージャから「ドライバの更新」で更新)
現在のRadeonのドライババージョンは8.231.0.0です。
そんなこんなで、デュアルディスプレイは非常に快適です。
メイン作業とは別にサブにメッセンジャー画面などを表示させておくのにも、Dreamweaverなどの広い面積を使うアプリを使う際にも、googleで調べながら作業をする際も、ヘルプを表示させながら作業する際も、あらゆる面で快適です。A902の画質はお世辞にも良いとは言えないため、右に置いたサブCRTのほうを見るときは少しげんなりしますが、サブとして表示すると考えれば全く問題有りません。
まだ使用しはじめてから一日しか経っていないのでファーストインプレッション止まりですが、輝度が幾分高いため長時間の利用時には輝度を50%程度まで落としています。(さすがにRAW画像の現像時などは100%に戻していますが、50%に落としていても階調不足などを感じることは今のところありません。)
ノートPC選び2006夏 ブランド編 その2
さて、それではどんなブランドがあるのかざっと見ます。
最近はどBTOショップでもショップブランドを立ち上げていたりするので分かりにくくなっていますが、大手メーカーでは以下が有名でしょう。
| ブランド名 | メーカー名 |
| ThinkPad | Lenovo(旧IBM) |
| LaVie | NEC |
| FMV Biblo | 富士通 |
| Dynabook | 東芝 |
| Mebius | シャープ |
| VAIO | ソニー |
| Let's Note | 松下 |
| FMV Biblo | 富士通 |
| Inspiron | Dell |
| Pavilion | HP(旧COMPAQ) |
| Endeavor | EPSON |
※ここに挙げたのは個人向けのブランド名が主です。企業向けの商品には個人向けにはラインナップされない仕様の商品が出ることもあり、これについてもいずれ紹介したいと思います。
これらのブランドはそれぞれシリーズとしての個性を持っているため、以前の製品の特徴を知れば新製品の素性もある程度知れるというメリットがあります。また上に出ていないブランドについても、当然同じことが言えます。
ノートPC選び2006夏 ブランド編 その1
ノートPCにおけるブランドは、デスクトップPC以上に重要となります。というのは、デスクトップ機は無理して一流メーカーの商品を買っても恩恵を得られないことが多いためです。デスクトップPCの致命的な故障はHDD・(液晶・CRT)モニタ・CPUor電源ファンあたりに集中するため、自分で問題の出所を特定し換装できるなら、メーカーの保守サポートに頼るまでもなく安価に問題を解消することができます。自分でパーツを入れ替えることに不安があったり面倒くささを感じる人は、手厚いサポートのあるメーカー製、あるいはDELLやhpなどのサポートプログラムの充実したメーカー系BTOショップで購入するのもいいでしょう。しかし、5年もすると性能面で商品寿命が来てしまうPC業界を考えると、最初から高価な構成にするよりは、安価な構成で適度に新製品を取り玲手いったほうが長期で見ると杯パフォーマンスなのではないかと思います。一部の性能(静音化や小型化)を追求したニッチなモデルにしても、パーツショップのラインナップがたいへん充実しており商品リリースの遅いメーカー品に較べ一歩先を行っている感がありあます。
最近はノートPCもBTOが盛んです。パーツを買って自作することも可能になってきたようです。しかしデスクトップPCと違うのは、小型化や軽量化や堅牢性を求めると製品全体の設計がしっかりしていることが前提となり、それが製品寿命にも直結するという点です。たとえば筐体全体の硬性に問題があり、ノートPCの端を持つと全体がたわむような筐体の場合、その筐体のねじれは液晶パネルと本体をつなぐヒンジにもねじれを伝え、さらに液晶パネルにも悪影響を及ぼします。毎日モバイルするような状況下ではこの問題は深刻な事態を招くでしょう。省スペースPCとして使うにはあまり関係のないところですが、液晶パネルが壊れたりすると、簡単に「買ってきて交換」というわけにもいきません。もちろん不可能ではないでしょうが、素人が手を出す領域ではありません。できれば設計のしっかりした、長く使えるノートPCを選びたいところです。また、持ち運ぶことで、故障する確率もデスクトップ機の比ではありません。まず壊れるものと考え、サポート・保証のしっかりついた製品を選んでおくことが安心に繋がります。
筆者もBTO系・メーカー系といくつかのノートPCを使ってきましたが、壊れるときには壊れるもので、最終的に頼りになったのはメーカーのサポート、ということが多かったように思います。メモリやHDDくらいなら換装してもいいんですけどね。
ノートPC選び2006夏 スペック絞り込み編
スペックを絞り込む際には「何に使うのか」を見極めるのが大事です。特にノートPCの場合は省電力(バッテリー持続時間)や重さ、大きさなどがコンピューティングパフォーマンスと天秤の関係にありますので、何を捨てて何を重視するか、が大切です。
私の場合Dreamweaver 8やFireworks 8、Flash8、Photoshop CS2、Illustrator CS2といった巨大アプリの代名詞のようなものを中心に使うので、画面の広さ、CPU性能、メモリの多さ、は重視したいところです。ただ、巨大アプリとは言え動画編集をするほどではなく、Photoshopの利用も「たまに数十メガのファイルを開く」程度なので、性能面ではことさらハイエンドを追求する必要はあまりありません。また出張や旅行中の作業に使いますので、性能を犠牲にすることが多い重量・筐体サイズにも気を配りたいと考えています。結果として「どっちつかず」のマシンを選択してしまうというのが一番怖いところですが、「不満はあるがそこそこ使える」というのが着地点となるのもこの場合仕方ないところでしょう。
私は、
筐体サイズ B5サイズ
画面解像度 WXGA
CPU Intel Core SoloもしくはDuo
メモリ 1GB
を条件として設定しました。
さらに選定していく過程でこれが変化することもあるでしょうが、このスペックさえあればなんとかなるだろう、という最初の目安です。各々それぞれ魅力のある多くのラインナップの中から本当に必要な商品を見つけ出すための第一歩です。
ノートPCを選ぶポイント(2006年夏・スペック編)
2006年夏、突然ノートPCを買わなくてはいけない状況に陥りました。海外(US)に旅行に行くのですが、旅行中もネットにつないでメール送受信・業務の一部をこなさないといけないということが判明したためです。
普段ハードの変遷を追っているわけではないので、ノートPC購入のためには事前情報を吟味しなくてはいけません。現在、周辺情報を一気に詰め込み選定に入っています。非常に時間がかかったので、公開しておくことでどなたかの助けになるかもしれないと思い、普段の非公開日記とは違う公開Blogを利用することにしました。
ノートパソコンを選ぶ際にはいくつか気をつける点があります。各メーカーのホームページに行くと型番ごとにスペック表というのが載っていて、これを読み解いてその機種が自分の目的に見合っているかどうか、を確認するわけです。
本体のサイズからCPU、メモリ、プリインストールされるOSに始まり、重さやデザインなど、こだわり始めるときりがありませんが、メーカーが数多くあるだけでなく各社さまざまな機種を出していますので、おおざっぱに「自分の欲しい機能は何か」を定め、絞り込んでいく必要があります。以下は今回私が選定するにあたって最初に調べた、「最近の市場動向」です。
CPU(Central Processor Unit:中央演算装置;PCの中心で主な電算処理を担当する、コンピュータの頭脳)
今年2006年の夏時点での時勢として、ノート用のCPUはIntel Core Solo/Duoが趨勢のようです。Intel Coreシリーズは以前はPentium(ペンティアム)Mと呼ばれていたシリーズで、プロセスルール(CPU内の配線の細さ)が90nmから65nmへ進化したことをうけてIntel Coreシリーズと改名しました。90nmから65nmへなったということはそれだけCPUの処理能力が上がるということであり、消費電力も下がります。一般的にCoreプロセッサを搭載しているPCはPentiumMを搭載していた前型機よりもバッテリー駆動時間が伸びているようです。このことからも、消費電力の小ささが伺えます。
SoloやDuoというのは「CPUがシングルコアか、デュアルコアか」という違いを示します。デュアルコアであるDuoのほうは、おおざっぱに言えば一つのCPUの中に二つのCPUが入っているようなものです。Adobe社製品などのデュアルスレッド対応アプリケーションや、一度に複数の処理を行わせたときなどに効果を発揮します。Adobe社のPhotoshopなどはフィルタ適用時に10%程度の速度アップが見込める、というような記述をネット上で見かけましたが、検証していません。
またCoreシリーズにはCore Solo/Duoという製品名のあとにU1300だとかT2300だといったアルファベットと4桁の数字が並びますが、これも性能を表しています。最初のアルファベットはE、T、L、Uの4種類があり、消費電力の多さを表します。Eが最も多く、50W以上。Tが次いで24~49W、Lが15~24W、Uが14W以下となります。その後の数字は1000の位が「シングルかデュアルか」、Soloなら1、Duoなら2です。残りの三桁は動作周波数を表しますが、多い方が高い周波数(ただしETLUのカテゴリのあいだでは関連性なし。T2300とT2600だったらT2600のほうが速い)です。さらに詳しくは下の記事をご参照下さい。
後藤弘茂のWeekly海外ニュース (Intelが新ブランド「Intel Core」と「Intel Centrino Duo」を1月に発表)
CPUを開発している会社はなにもIntelだけではありません。AMDも優秀な製品を出し続けており、今後の動向が期待されますが、IntelがCore Duoの後継機種 Core 2 Duo の出荷を始めたこともあり、しばらくはCoreシリーズの優位が続くでしょう。
Core 2 Duoについてはまだ対応ノートの発表はありません。デスクトップ機で自作するか、メーカーではDELLが受注を始めたくらいで、出荷は8月下旬~9月となっています。設計時にCPUが排出する熱を効率的に処理しなくてはいけないノートPCの対応はもう少し遅れると考えて良いでしょう。
本体のサイズ
ノートPCはA4サイズ、B5サイズといった区分けが一般的です。これは本当にA4ノートサイズというわけではなく、いつのまにか「A4/B5ノートが入るファイルバインダーサイズ」がそれぞれA4/B5ノートと称されているようです。B5サイズだと思っていても実際に触ってみると大きくてカバンに入らなかったりしますので、店頭でしっかりと見極めてから買う、あるいはスペック表をよく見て大きさを確かめてから購入することをお勧めします。
画面の広さ
画面の広さと一言で言っても、いくつかの要素があります。まずは液晶の大きさ。12.1インチとか、14インチとか、15.1インチとか書いてあるあれです。だいたいB5ノートだと12~13インチ、A4だと14~15インチが相場です。ほぼ持ち歩くことを考えないデスクトップ型ノートだと17インチのものもあります。しかし、これだけで液晶の質が決まるかというと、そんなことはありません。液晶に表示できる情報量、つまり解像度によって、大きい液晶でも使っていると狭く感じることがあるのです。
ノートPCに限らず、パソコンモニタの解像度はVGAだとかXGAだとかSXGAだとかUXGAという略語で表現されますが、今年のモデルのノートPCでは、B5サイズではXGA(1028*768)もしくはWXGA(1280*800)、A4サイズではWXGAかSXGA+(1400*1050)というのが液晶解像度として主流です。モバイルには適さない半据え置き型のノートPCの場合、UXGA(1600*1200)まで表示できることもあります。中にはWUXGA(1,920×1,200)まで表示するというすさまじいノート もあります。
XGAがあればWindowsXpを使うことはできますが、画面全体を使うアプリケーションを使う場合はかなり厳しいでしょう。一般的に見て最近のwebサイトは横800pixelは最低あるものとして作っていますので、IEの「お気に入り」などを表示すると、全く使えないというわけではないものの、かなり厳しいものがあります。ウィンドウの最大化状態でなければブラウジングも厳しいでしょう。私の場合ソフト内で小さなウィンドウがたくさん表示されるDreamweaverをよく使いますので、XGAでは心許ないといった感があります。
また、当然のことながら「持ち歩ける」というモバイル性能と画面の広さ・大きさ(利用時の快適さ)はバーター関係にあります。それを前提に、どこまでの解像度が自分の用途に必要なのか、見極める必要があります。
RAM(メインメモリ)
メインメモリというのはパソコンが仕事をする机のようなものです。ハードディスクという引き出しからいろんな資料を引っ張り出してきて、その資料の一部を机の上に広げていろんな仕事をするのです。(ここでいう机というのは比喩であって、Windowsの「デスクトップ」を指しているわけではないので、気をつけて下さい)机は広いほうがたくさんの資料を広げられます。CPUやOS、アプリケーションは、広い机のほうが快適に仕事をこなすことができます。
最近は一般のネットブラウジングでもFlashなどがメモリを食いますので、最低でも512MBは欲しいところです。256MBでも使えないことはありませんが、WindowsXPを利用するあらゆる場面で非常にストレスを発生するでしょう。
本音を言えば、大きなアプリケーションなどを使うときには1GBは確保しておきたいところです。特に、ノートPCはビデオボードがチップセット上のオンボードで別個には用意されていない機種のほうが多く、描画を担当するビデオメモリもメインメモリの一部を振り分けてしまうことが多いため、たとえばビデオメモリに128MB取られてしまうと384MBしか残らなくなってしまいます。256MBよりはマシとはいえ、これはかなり心配な状況です。
HDD(ハードディスク:主記憶装置)
最近のデスクトップ用ハードディスクはどんどん安価になってきて、大容量のものでも非常に安くなってきていますが、ノートPC用も安くなったとはいえサイズ的な問題があり、なかなか大容量にはならない現実があります。
ノートPC用のHDDには2.5インチと1.8インチという規格が存在し、主流は2.5インチです。1.8インチは小さいので小型化・軽量化を追求したノートに採用されることが多いのですが、現状では4200rpmを超える回転速度を達成しているモデルがないため、HDDとしての速度は遅めです。また代替品が少なくなかなか換装しにくいというのもあり、主流にはなれないでいます。また60GBを超える1.8インチHDDは製造が難しいらしく 、値段も高くなってしまっています。1.8インチHDDは今のところ上限が60GBだと思っておけばいいようです。2.5インチHDDでは100GBあたりが搭載製品として主流です。HDDはもっとも壊れやすい部品でもあります。できれば2.5インチを選択しておきたいところです。1.8インチか2.5インチかというのはスペック表を見ても載っていないことが多いようです。その際はノートPCの型番でインターネット検索し、分解記事や詳細なスペック情報を載せているページなどを探しましょう。
質量
ノートPCの重さは、非常に大事です。省スペースなデスクトップノートとして使うのなら全く考慮しなくてよいのですが、モバイル用途となると3kgを超えるノートはおいそれと持ち運ぶことができません。重視したい性能の一つです。
重さについては各社バラバラで、日本市場向けの製品を作っているメーカーほど軽量化に熱心であるという傾向があるようです。今後このBlogでも紹介していきますが、PanasonicのLet's Noteを筆頭に、Sharp Mebiusなども軽量化に熱心です。しかしこれまで軽いノートより速いノートが売れるとされてきた欧米市場でも、Intel Coreプロセッサーの登場とともに軽量なモバイルB5ノートのラインナップが増えてきているようで、DELLやhp(旧Compaq)なども2kgを切るB5ノートを相次いで発表しています。
値段
特に個人で購入する際にしばしば最重要項目となるのが値段です。今までに較べるとかなり値段が落ちてきていますが、10万円前後の超廉価製品、15万円前後の廉価製品、20万円前後のハイエンド製品、そして30~40万円もする超豪華仕様製品までにわけられます。私は実利を取って15~20万円前後で見ていきたいと思っています。
次のエントリーでは、今期の魅力有るノートを具体例込みで紹介したいと思います。
