あなたはラフを書いているとき
「お!これいい感じじゃね?」
と思って線画にしてみたら
「あれ?なんか残念な感じになった」
となる現象に遭遇したことはありませんか?
線画は、丁寧に書いていると
平気で数時間持って行かれますよね
それなのにラフの「いい感じ」を残せないと
今までの苦労が水の泡になってしまいます
色を塗る気力も失せてきます
そんな現象をで解消するための小技をご紹介します
これは、工程が増えるのに
線画ができるまでの時間が大幅短縮できる
というテクニックです
いい感じのラフを一切無駄にせず
色を塗るのが楽しみになる
そんな線画を作ることが出来ます
まず、ラフを描いたとき
いい感じに見えるのはなぜなのか
を知るのが重要です
人間の脳は、線がいっぱい重なっていると
その中から最もいい感じの線を選び取って
認識してしまうのです
しかも、ラフは荒くて情報量が多いので
脳が無意識に良さを感じ取ってしまうのです
そのせいで、線画にする時
自分がいい感じに見えるラインとずれることで
残念な線画になってしまうのです
これを防ぐ方法があります
"ラフ2"(これは勝手に命名しました)
という工程を追加します
線画を丁寧に書くときは
絵を拡大して細部まで丁寧に描くかと思いますが
そのせいで
全体に視点が行きづらくなります
それが、自分の認識した
いい感じの線と実際の線画のズレにつながります
対処法としては、ラフに清書する前に
絵を"全体表示しながら"
"1本線で"ラフを描きます
これは、ラフの太い線から
1本の線を選び取る作業を
全体を見ながら
先にやってしまうということです
何が良いかというと
線画と違ってただのラフなので
もし良い線が引けなかったら
Ctrl+Zで戻して引き直すのも簡単にできます
そうして、ラフ2の段階で
"いい感じ"が残るまでCtrl+Zを使って
良い位置を探します
そして、1本の線に清書するなら
まず殆どずれる要素がありませんから
いい感じを残したまま
線画にすることが出来ます
手順の確認です
1.ラフを作る
※いい感じになるまで線を重ねてかまいません
自由に書きましょう
2.ラフの上に1本線でラフ2を作る
※このとき、ラフ1はいじらないで
表示・非表示切り替えを使ってください
納得行くまでCtrl+Zで戻してください
3.ラフ2をそのままなぞって線画を仕上げる
※この段階で気づいた違和感がある場合
必ずラフ2に戻って直してください
線画を仕上げながら直そうとすると
2倍3倍の時間がかかってしまいます