エイジレスの353回 鼓膜の発生過程が従来の理解と異なる

 

 

 

 私の母も、年を取るごとに耳が聞こえにくくなり、様々な病院で診察してもらっても、「年のせい」だと言われて、結局、何の治療も受けられないまま、どんどん症状は悪化しています。

 

 何故、そうなるかというと、医学的に耳の仕組みがイマイチよくわかっていないことが原因です。

 

 仕組みがわかっていないことによる症状だった場合、当然、治療法もないので、お医者さん的には、「年のせい」にするしかないようです。

 

 で、今回、仕組みを理解するうえでも重要な一歩となる鼓膜の発生過程が従来の認識と違っていたことがわかったというお話です。

(難しいので、ポイントのみ掲載します)

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【ポイント】


 マウスやニワトリの胚発生において、鼓膜の形成過程が、従来の理解と異なることを明らかにしました。


 マウスとニワトリでは鼓膜が形成される位置が異なり、哺乳類は独自の鼓膜形成メカニズムを持っていることが示唆されました。


 本研究の結果は、哺乳類が聴覚器官を獲得した発生メカニズムの解明や、聴覚器官に生じる先天性疾患の原因解明につながることが期待されます。

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 老化に伴い、耳が聞こえにくくなるのは、誰しもあることですが、先天性疾患の場合は、遺伝的要素が大きいため、治癒が困難だったようです。

 

 今回は、ニワトリさんとネズミさんのお話なので、直ぐに、人に応用できる話ではありませんが、糸口は見つかったようです。

 

 人の身体って、ホント、難しいです。

 

 なので、今回のように、従来の認識と違ったなんて話は、ごまんとあります。

 

 専門家のいうことも、時には、疑った方が良いこともあるようです。