エイジレスの292回 はつかネズミのルーツ

 

 

 ハツカネズミは世界各国どの場所にも生息するげっ歯目のネズミです。

 

 草地や田畑、河原、土手、荒れ地、砂丘や家屋や商業施設の周辺などその生息地は幅広く、様々な環境に生息しています。

 食性は雑食性で種子や穀物、果物、雑草や花を食するほか、小型の昆虫類も捕食し、時にはペットフードや家畜飼料なども食します。

 体長は成体で約6㎝~9㎝、尾長は約7㎝ほどで、小さな体ながら跳躍力に優れており、時には45㎝までジャンプすることがあります。

 

 見た目は可愛いのですが、稲作が始まったころから、日本人の敵となりました。

 

 今回、いつから、日本人の敵となったのかが、解明されたとのことです。

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 研究スタッフは、これまで30年以上にわたり,日本列島を含むユーラシア産ハツカネ ズミの遺伝的多様性の調査を行ってきました。

 

 今回,遺伝子塩基配列の解析により,長年不明であっ た日本産ハツカネズミの起源と渡来の時代背景を明らかにしました。

 

 野生ハツカネズミは,有史以前 の人類の農耕技術の革新的発展とともに,約4000年前に中国南部から一度,そして,約2000 年前に朝鮮半島より2度目の移入があったことが示されました。

 

 これら2つの系統は西日本で最初に 混合しましたが,北日本では西日本より1000年ほど遅れて混合していたことも明らかとなりまし た。

 

 さらに,これら2系統の移入以前にも,南アジア起源の系統が日本列島に移入した可能性がある ことも示唆されました。

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 わかったからと言って、今更どうすることもできませんので、うまいこと共存するしかありません。