エイジレスの289回 ピロロキノリンキノン(PQQ)って、知ってますか?
栄養学的知見からビタミンの候補として考えられてきたピロロキノリンキノン(PQQ)は1979年に発見され、2003年には、新しいビタミンとして機能していることが解明され、注目を集めました。
PQQには、「抗酸化作用」「神経成長因子増強」などの様々な作用があると言われています。
その中でも、注目すべきは、「ミトコンドリア新生」作用です。
老化の原因の一つに、ミトコンドリアの数の減少と機能低下があります。
ミトコンドリアは、細胞内に数百~数千もいて、酸素と糖を使って、細胞の唯一のエネルギー源であるATPという物質を生産していますが、加齢とともに数が減少する上に、エネルギー生産能力自体が衰えてきます。
エネルギー生産が衰えると、体内全体の代謝も衰えて、若々しさを保つために必要な物質の生産も衰えてきます。
その結果、益々エネルギー生産が衰えるという負のスパイラルになっている状態こそ、老化です。
つまり、老化を止めて、若返るためには、ミトコンドリアを増やして、活性を上げて、エネルギーを増産して、全身の代謝を上げる必要があります。
はっきり言って、これなくしては、何をやっても無駄らしいです。
一時的には、ダイエット、リターンエイジングなどがうまくいったとしても、また、元に戻りますとのこと。
PQQ(ピロロキノリンキノン)は、ミトコンドリアの細胞膜を守って、その活動を活性化させるらしいということが、最新の研究で明らかになりました。
PQQは、緑茶、ココア、納豆などに比較的多く含まれているようなので、毎日、補給されることをお勧めします。
但し、ミトコンドリアの活性化には、運動も必須条件です。楽して、女子力アップなんて考えは通用しないようです。頑張るしかないですね。
運動の目安は、1日8000歩+20分の早歩きだそうです。過激な運動は、逆に活性酸素を大量生産してしまうため、逆効果とのことです。頑張りすぎても、ダメということです。
マル秘テクニックとしては、プチ断食。夕食を食べて、12時間以上経過してから、次の食事をすると、ミトコンドリアが増えるとのこと。早めの夕食と遅めの朝食でいけると思います(最悪、朝食抜きかな)。
また、腹7分目も、ミトコンドリアを増やすとのこと。ダイエットにもなるので、お勧めです。
以上、色々と期待されるPQQですが、この度、体内に吸収される仕組みがわかったとのことです。
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今回、共同研究グループは、PQQとその5種類のナトリウム塩の結晶を作製し、X線結晶構造解析によって全ての結晶構造を決定しました。
また、分子性結晶PQQとイオン結晶Na2PQQの酸性水(人工胃液)への溶けやすさを調べたところ、Na2PQQ結晶の方が圧倒的に溶けやすいことが分かりました。
さらに、量子化学計算により二つの結晶の分子配向を解析し、それをもとにした分子動力学計算によりNa2PQQ結晶の分子レベルでの溶解シミュレーションを行いました。
その結果、最初に結晶中の一部のNa+が外に分離し、それに伴って外側のPQQ2-が分離され始めることにより溶け出すことが分かりました。
今回の成果は、これまで経験的事実にのみ立脚してきた結晶の溶解について、物質の基本である結晶とその溶解特性を分子レベルで明らかにしました。
これは、クリスタロームという新たな研究領域の必要性を示しています。
本研究成果は今後、安全、安心な食品、医薬品の開発に応用され、薬の服用の多い高齢者の健康維持につながる技術としての貢献が期待できます。
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美容と老化防止のために、頑張ってください。
因みに、免疫力もアップしますので、病気がちの方にもおすすめです。