エイジレスの281回 「とさか」を持つ恐竜

 

 

 6550万年前に絶滅したと言われる恐竜ですが、「鳥」として生き残っていることは、ご存知の方も多いと思います。

 

 今回は、そんな生き残った恐竜の中でも、かなり「鳥」に近い恐竜のお話です。

 

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 ヒクイドリは、オーストラリアのクイーンズランド州で見つかっている飛べない鳥で、その頭頂には、かぶと状の突起がある。

 

 このほど掲載される論文では、頭骨に「とさか」のような突起があり、ヒクイドリに似た恐竜種が新たに発見されたことが報告されており、この恐竜種とヒクイドリのとさかの形態的類似性に基づいて、このかぶと状の突起の機能的役割に関する手掛かりがヒクイドリから得られる可能性があるという見解が示されている。

 

 この論文で、Junchang Luたちの研究グループは、中国の江西省の白亜紀後期層(約1億年~6600万年前)で発見されたオビラプトル科(鳥類様)恐竜の新種Corythoraptor jacobsiの化石について説明している。

 

 この新種の恐竜は、ヒクイドリのような独特なとさかを持ち、首が長く、ヒクイドリの現生種と形態的に類似している。

 

 Luたちは、この化石標本が少なくとも8歳であり、十分に成長していない若年成体だったという見方を示している。

 

 Luたちは、Corythoraptorの頭頂にあるかぶと状の突起について、その内部構造がヒクイドリの現生種といろいろな類似点があることに基づいて、その目的も類似している可能性があると考えており、とさかは複数の機能を持つ構造で、誇示行動とコミュニケーションに用いられ、交尾期には適応度の表現方法でもあった可能性があると主張している。

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 わかったからと言って、一般の方にとっては、特に役に立つ話ではありませんが、「とさか」を持つ恐竜がいて、その機能が、現在の鳥と類似しているのは、学術的には、意義のあるお話のようなので、温かい目で見つめて頂ければと思います。

 

  因みに、カラスみたいなお姿で、鞍馬山におられる「護法魔王尊」様は、650万年前に、宇宙からご降臨されたと言われておりますので、今回の化石とは関係ありません。