エイジレスの272回 ダイエットの新手法 糖利用を促進する神経細胞を発見
私達の体には、脂肪細胞で産生されて血中に分泌される、レプチンと呼ばれるホルモンがあります。
レプチンは、主に視床下部の神経細胞(ニューロン)に作用を及ぼして、食欲を抑え、熱産生を高めます。
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箕越教授の研究グループは、これらの作用に加えて、レプチンが視床下部、中でも視床下部腹内側核の神経細胞に直接働き、骨格筋などの末梢組織においてインスリンの働きを高め、糖の利用を促進することを報告してきました。
事実、レプチンの産生場所である脂肪細胞が消失する病気、「脂肪萎縮症」は、血中レプチン濃度が低下し、重症の糖尿病を発症します。この病気では、膵臓からインスリンはたくさん分泌されるのですが、骨格筋や肝臓においてインスリンの働きが低下するため、インスリンによる治療もほとんど効果がありません。
ところが、レプチンを投与すると、この病気の糖尿病が著しく改善することが明らかとなり、現在では、同病気の治療薬として世界中で利用されようになりました。
(中略)
視床下部腹内側核に存在するSF1ニューロンをDREADD法によって活性化すると、摂食量が低下して熱産生が上昇すると共に、骨格筋など末梢組織においてインスリンの働きが高まり、糖の利用が増加することが分かりました。
今回の発見は、肥満や糖尿病の病因解明、新しい治療法の確立に繋がることが期待されます。
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難しいことは抜きにして、とりあえず、体内ホルモンである「レプチン」を増やすと、糖の燃焼を促して、ダイエットにつながる可能性があります。
レプチンを増やすには、
よく噛んでゆっくり食事をする(20分以上)
よく寝る(8時間)
たんぱく質を摂取する(なるべくたくさん)
です。
気になる方は、お試しください。