エイジレスの264回 新しいナノ エレクトロニクス システム
一般の方には、あまり興味のない話かもしれませんが、現在のコンピュータは、そろそろ、技術的な限界にきていて、発展の余地が少なくなっています。
そこで、画期的な技術の研究が進んでいて、代表的な技術として、量子コンピュータのように、普通の方が、全く理解不能な理論に基づく技術も具体化してきています。
今回の論文もそんな理解不能な新しいコンピュータ技術の一つです。
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コンピューターの計算能力は、過去数十年間に向上を続けてきたが、現行の技術では、大量のデータ処理を必要とし、処理速度を絶えず向上させていく必要があり、この重要な課題が、さらなる性能向上を阻んでいる。
このMax Shulakerたちの研究グループの論文には、いくつかの新興技術からなる三次元ナノエレクトロニクスシステムの原型について説明されている。
このシステムは、カーボンナノチューブ製センサーとトランジスターと抵抗ランダムアクセルメモリ(RRAM)という新興メモリ技術と従来のシリコン回路を組み合わせて作られている。
その結果、このシステムは、同じチップ上で、外部から大量のデータを収集し、収集されたデータの記憶と処理を行い、高度に処理された情報を出力できる。
同時掲載されるSherief RedaのNews & Viewsでは、今回の研究が究極的には、
・高性能の人工知能能力を有する埋め込み型スマートカメラ、
・血流に乗って移動して薬剤を送達するインテリジェントロボット、
・人工網膜
などの用途の開発に役立つ可能性があると指摘されている。
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従来の技術もよくわからないのに、新しい技術なんて、もっとわからない・・みたいな話ですので、理屈は、無視して宜しいかと思います。
ただ、身近な電気製品や医療の現場では、画期的な進化が期待されます。
巷で話題になっている人工知能なんかは、高性能のコンピュータを必要としているため、現在は、そこそこ大きなコンピュータでないと実現できませんが、今後は、極めて小さな装置でも可能となるため、スマホや家電、車など身近な様々な機械に組み込まれてくると思われます。
きっと便利な世の中になると思います・・