エイジレスの243回 よく噛むことが成長期の高次脳機能の発達に重要
加工食品などの柔らかく栄養価の高い食品が普及することによって、現代人の咀嚼回数は劇的に減少しています。
成長期に咀嚼回数が低下すると、顎の骨や噛むための筋肉 (咀嚼筋) だけでなく脳の発達にも悪影響を及ぼすことが知られています。
また、加齢に伴い歯を失うことによって咀嚼機能が低下すると、認知症のリスクが高まることも分かってきました。
現在、高齢化は全世界で進行しており、咀嚼機能の低下とそれに伴う脳機能の低下が大きな問題となっています。
しかし、咀嚼機能と高次脳機能の関係には不明な点が多く残されていました。
ということで、今回、それを解明したというお話ですが、難しいので、ポイントのみご紹介します。
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【ポイント】
成長期における咀嚼が高次脳機能の発達に重要である可能性をマウスモデルで示しました。
咀嚼刺激の低下が神経活動やシナプス形成、神経栄養因子の発現に影響し、神経細胞の減少に関わることが分かりました。
咀嚼と高次脳機能を結びつける分子メカニズムのさらなる解明によって、記憶・学習機能障害や認知症の新規治療法・予防法開発への応用が期待できます。
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咀嚼(噛む)が増えると、脳内の伝達システムのメインともいえるシナプスという神経回路が発達するし、神経細胞の減少も防げるようです。
なので、子供は頭がよくなりますし、お年寄りの方は、認知症のリスクが減ることになるようです。
単純に、食べ物の消化・吸収も良くなりますので、いいことづくめです。
歯をお大切に!