エイジレスの234回 英語のリスニング能力を向上させる脳波の利用法
英語のお勉強をしていると、読み書きは努力次第で、上達できる日本人は多いようなのですが、聞く話すは、なかなかハードルが高いと一般的に言われているようです。
特に、日本語にない音を聞き取るのは、慣れていないだけに、難易度が高いようです。
で、今回のお話は、脳波をコントロールすることで、リスニング能力が向上するというお話です。
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<研究のポイント>
・日本語にない音の違いを学習できるニューロフィードバック技術の開発に成功
・RとLの音の違いを学習しようと意識しなくても、英単語のリスニング能力向上が可能
・日本人の苦手な発音の聞き分けに効果的な英語教育手法の開発にもつながる可能性
<概要>
無意識に英単語のリスニング能力を向上できるニューロフィードバック技術の開発に成功しました。
これまでの英単語のリスニングの学習は、聞いた音(例えば、rightもしくはlight)に対してどちらの音であるかというテストを行い、それが正解か不正解かを学習者に伝えて学習を促す場合が多く、このような学習では成果が出るのに時間がかかることが一般的でした。
それに対して、本手法では、rightとlightの音を聞いている時の脳波から音の聞き分けに関連する脳活動パターンを取り出し、その大きさを円としてフィードバックし、学習者にはその円を大きくするようにイメージしてもらいました。
その結果、本人は、音の聞き分けの学習をしているつもりがなくても、無意識に、「right」 と 「light」の音の聞き分けが、5日間程度で出来るようになりました。
これが実用化されれば、効率よくリスニング能力を向上できる教育手法となることが期待されます。
本研究の一部は、大阪大学COI(センター・オブ・イノベーションプログラム)の支援を受けて行いました。なお、本研究成果はPLOS ONEのOPEN ACCESSに6月15日(木)に掲載されました。
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素晴らしいお話です。私が学生の時にあったら・・なんて思えるようなお話です。
受験生の皆さんは、実用化され次第、お早めに試された方が宜しいかと思います。