エイジレスの219回 失われた大陸「マウリティア」を探して

 

 

 失われた大陸と言えば、ムー大陸が有名です。

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 悠遠の太古、太平洋には「ムー」という大陸が存在した。

 

 この大陸は東西8000キロ、南北5000キロにおよぶ広大な陸地で、そこには人口約6400万もの人々が平和に暮らし、現代文明をはるかに上回る高度な文明を築いていた。

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みたいなお話です。

 

 太平洋のど真ん中にあった大陸のようですが、真偽のほどは不明です。

 

 そのほかにも、アトランティス大陸(大西洋)とか、レムリア大陸(インド洋)とかも有名です。

 

 今回のお話は、これら伝説大陸のはるか以前のお話です。

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 モーリシャス島の地中から発見された30億年前の鉱物について報告する論文が、今週掲載される。

 

 この新知見は、モーリシャスの地中に古い時代の大陸地殻が存在していることを示す証拠とされ、これが「マウリティア」大陸の一部で、太古のマダガスカルとインドの核の一部をなしていたという考えが示されている。

 

 

 若い海洋島火山の地下には海洋地殻しかないとこれまで考えられていたが、古い時代の大陸地殻も存在している可能性を示す証拠が積み上がってきている。

 

 また、海洋上では、海洋島火山を形成する若い地質学的ホットスポットが古い時代の大陸地殻プレートと相互作用し、その結果、微小大陸の断片が地表に運ばれてきたという学説が提起されているが、これを裏付ける物的証拠は少ない。

 

 今回、Lewis Ashwalの研究チームは、モーリシャス島の地表に噴出した溶岩から25~30億年前のジルコン結晶が発見されたことを報告している。

 

 Ashwalたちは、このジルコンが始生代の大陸地殻の断片かもしれないという考えを示している。

 

 今回の研究で得られた新知見は、このような若い海洋ホットスポットにおけるプレートテクトニクスの機構の解明を進める手掛かりといえる。

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 25~30億年前のお話ですので、細菌みたいな原始生物はいたかもしれませんが、とても、文明がどうのこうのという伝説的な話とは違って、純粋に地球科学的な話です。

 

 プレートテクトニクスによって、世界中の大陸は、年間数センチメートルほど動いていると言われています。

 

 なので、今回に限らず、過去の証拠が出てくる可能性は、今後もあるかと思いますが、だからと言って、皆さんの生活には、何の関係もないのが、この分野の研究でして、税金の無駄遣いみたいに言われることもありそうな分野です。

 

皆様が温かい目で、見守って頂けることを祈念しております。