エイジレスの179回 目指せ!肌細胞の若返り!ナチュラル系手作り化粧品のすすめ(2/6)
前回より、ナチュラル化粧品に興味のある方、手作り化粧品に興味のある方向けに、諸事情によりボツとなった私の企画について、ナチュラル系化粧品のコンセプトをお伝えしております。
今回は、6回シリーズの2回目で、ガラクトミセス培養液と代謝について、お話します。
ネットで調べてみると、
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ガラクトミセス培養液は、醸造所でお酒を作る時に使われる天然酵母のひとつ。
醸造所で麹を仕込む職人の手が年齢と比べて綺麗で弾力性が強いことから注目され、数多くの酵母の中からより優れた酵母を見つけ出したものがガラクトミセスなのだそう。
ガラクトミセスは刺激なく毛穴の皮脂と角質を除去し、キメを整えニキビ肌を改善、明るく透明感のある肌にしてくれるというもの。
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ということで、SK-Ⅱの主成分ともなっています。
そもそも、酵母(イースト)とは、
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広義には生活環の一定期間において栄養体が単細胞性を示す真菌類の総称である。 狭義には、食品などに用いられて馴染みのある出芽酵母の一種 Saccharomyces cerevisiae を差し、一般にはこちらの意味で使われることが多い。
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酵母は、単細胞の真菌類なので、生き物です。
ガラクトミセス培養液は、酒の酵母菌を培養して、菌が作り出し成分を集めたものです。
アルコール発酵酵母なので、糖を原料として、主にアルコールを作り出すのですが、その際にお肌に良い成分も作り出すようなのです。
また、酵母自体にも、アミノ酸や核酸関連物質、ミネラル、ビタミン類が含まれてます。
コンセプト資料では、ガラクトミセス培養液を例に挙げていますが、お値段も高いし、原料の入手先も限られるため、日本で販売されている化粧品には、大量に使っている例は少なく、SK-Ⅱぐらいしか見当たりません。
(韓国では、たくさんあるようですが・・)
最近、酵母エキスという、酵母自体から抽出した成分を配合した化粧品も見受けられます。
元々、酵母エキス自体は、加工食品にも広く使われていて、安全性に問題はなさそうですし、入っている成分も良いと思われますが、化粧品についての市場の評価はこれからかな~というところです。
で、手作り化粧品を作る場合は、入れても良いし、入れなくてもいいかなと思います。
代謝について
人が食べた食事は、上図のように、成分によってそれぞれ違う経路で、消化、分解、吸収、利用されていきます。
この食べたものについての代謝をエネルギー代謝といっていますが、ここで取り込んだ成分が、他の代謝にも使われていきます。
なぜ代謝が必要なのかと言えば、生きていくためにほかなりません。つまり、「代謝の停止=死」ということでして、美容がどうのこうのと言うレベルではないぐらい、体内の重要な仕組みです。
代謝が担当しているお仕事は、わかりやすく言えば、
①エネルギー生産(ATP生産と消費)
②食べた栄養を体で使えるように作り変える
③細胞が使えるように分解したり、合成したりする
④体内物質の生合成
ということです。
つまり、代謝は、物質をくっつける(同化)と、分解する(異化)をひたすら繰り返しているわけです
お肌の場合は、ターンオーバーと呼ばれる新陳代謝が有名ですが、古い細胞が死んで、新しい新鮮な細胞に変わるというプロセスは、20代のころは、4週間で、一回転すると言われています。
ところが、加齢とともに、このサイクルの周期は伸びていき、50代では、1サイクルに10週間、60代になると、14週間もかかります。
一見、細胞が、長生きしたかのような感じですが、そんなことは、まずありません。
サイクルがあまりにも長いため、一部死んだ同然の肌細胞や死に際の肌細胞が、皮膚の表面に現れるため、シミ、シワ、たるみなどが増え、見た目も老けたように見えてきます。
もうこれ以上、お話する必要はないと思いますが、この新陳代謝の活性化こそが、見た目の若さを維持するための重要なファクターの一つです。
基礎化粧品に求める役割に、保湿とか美白とか、いろいろあると思いますが、私的には、何といっても、代謝の活性化かなと思います。
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