192回 熱中症セルフチェック法

 

 

 これからの季節、気温が上がって、ムシムシしてくる時期となってきました。

 

 熱中症は、屋内・屋外を問わず高温や多湿等が原因となって起こり得ます。

 

 気温が、21〜25℃あたりから要注意になるといわれています。

 

 国立衛生研究所の資料によると、25℃あたりから患者が発生し(段階的に増え)、31℃を超えると急増するとのこと。


 日射病とは違い、室内でも発症するケースが多いので、盲点となっています。

 

 本質的には、脱水による体温上昇と、体温上昇に伴う臓器血流低下と多臓器不全で、表面的な症状として主なものは、めまい、失神、頭痛、吐き気、強い眠気、気分が悪くなる、体温の異常な上昇、異常な発汗(または汗が出なくなる)などがあるとのことです。

 

 重症化すると、30%もの致死率があると言われていて、油断していると、命さえ奪われかねません。

 

 そこで、日頃の環境に照らし合わせて、自分や身近な人に、どんなリスクがあるかを知ってもらうためのシステムを開発したというのが、今回のお話です。

 

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 日本気象協会、名古屋工業大学、東北大学は、2015年に「個人に応じた熱中症対策を提案する、新たな情報」の共同研究を行いました。

 

 その結果、同じ気象条件のもとでも、年齢や性別などの違いによって熱中症の危険性が異なることがわかりました。

 本コンテンツでは「年代」「活動レベル」「現在地」を選択すると、その環境に1時間いた場合の熱中症危険度を4段階のレベルで診断します。

 

 選択内容と気象条件をもとに、発汗量や体温上昇量を算出し、その環境に1時間いた場合に「どのくらいの量の水分が失われるか」を表示するとともに、水分摂取や休憩の目安を伝えます。

 

 外出先での熱中症危険度をその場で調べられるよう、スマートフォンでも利用しやすいユーザーインターフェイスを採用しています。

 本コンテンツを通じて、年齢や活動内容の違いなど、より個人に応じた「自分だけ」の熱中症情報を発表することで、熱中症の危険性を「自分ごと」として捉え、身近に感じていただくことを目指します。

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 ということで、個別の事情に応じた熱中症危険度情報が得られるようですので、特に、お子様やお年寄りなど、熱中症リスクが高い方には、周りに方が、気を使ってあげた方が宜しいかと思います。

 

セルフチェックシステムはこちら↓

熱中症ゼロへ®「熱中症セルフチェック」

 

尚、本システムはWeb上で動作するため、パソコンでもスマホでも使えるそうです。

 

お大事に!