187回 ダイエットは脳内物質の調節で!食欲調節に関わる脳内基盤を解明

 

 

 ダイエット法で検索してみたら、実にたくさんのダイエット法がありました。(カッコ内は、手法の数)

 
 8時間ダイエット(1)
 りんごダイエット (1)
 キャベツダイエット (1)
 スープダイエット (1)
 バナナダイエット (1)
 プロテインダイエット (1)
 ヨーグルトダイエット (2)
 ロングブレスダイエット (4)
 置き換えダイエット (2)
 酵素ダイエット (4)
 骨盤ダイエット (2)
 産後ダイエット (2)
 食べる順番ダイエット (2)
 短期間ダイエット (3)
 胆汁酸ダイエット (1)
 断食ダイエット (3)
 炭水化物ダイエット (4)
 豆乳ダイエット (1)
 部分痩せ (6)
 レコーディングダイエット (1)

 おすすめダイエット (5)

 

 いずれの方法も、それなりに効果があって、語り継がれてきた方法だと思うのですが、基本的には、それなりの努力と継続が必要なようです。

 

 しかし、これだけの手法があるという事は、やっぱり、うまくいかない人がいるという事だと思いますので、誰でも、特段の努力なしにダイエットできる方法があれば、朗報ということになります。

 

 このたび、脳の働き自体をコントロールして、本人が意識しなくて、ダイエットにつながるかもしれない論文が登場しましたので、ご紹介します。

 

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本研究成果のポイント

哺乳類のモデル動物であるマウスの脳から、食欲調節やエネルギー代謝調節に関わる脳内因子(Neurosecretory protein GLと命名、略名NPGL)を世界で初めて発見しました。


NPGLの発見は、食欲やエネルギー代謝の複雑な調節メカニズムの解明に繋がることが期待されます。
 

今後、我々ヒトの過食や拒食などの摂食調節メカニズムの解明や肥満対策の創薬への応用が期待できます。

 

(中略)

 

 その結果、NPGLは、弓状核という摂食行動に関わる既知因子が多く存在している脳部位で作られていることを明らかにしました。

 

 また空腹や肥満状態のマウスを用い、食欲の変化によってNPGLの発現が変動することを明らかにしました。

 

 最後に、NPGLが摂食行動に関与しているかを調べたところ、摂食行動を促進することが分かりました。

 

 我々ヒトと同じ哺乳類のマウスから新しい摂食行動を調節する脳内因子が発見されたことから、今後、食欲や肥満などのエネルギー代謝調節メカニズムの解明に繋がることが期待されます。

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 NPGLって物質が、脳内でできるために、お腹が空いたと認識して、結果、ご飯を食べるという行動につながるということです。

 

 つまり、NPGLってのを抑えられれば、お腹が空いたとは思わないので、無理なく、食事制限できるということです。

 

 もっとも、行き過ぎると、栄養不足になるので、調整は必要ですが、過食や間食がダイエットの妨げになっているとしたら、なかなか効果的な手法だと思います。

 

 薬が開発されるまでは、自らの精神修行によって、強い意思で、ダイエットにお励みください。