エイジレスの148回 スマホのアプリで、ガンを発見!なんてことに繋がる技術です。
最近のスマホのカメラの解像度は非常に高くて、画素数だけなら、そこそこのカメラ専用機にも負けないぐらいの高精細になってきていて、撮影した相手の目に写った撮影者を特定できるほどとのことです。
そんなスマホの進化とともに、画像識別の技術が、医療分野にも及んでいて、皮膚がんなら、スマホの画像でも判別できるかもしれないというお話です。
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今回、Andrew Estevaの研究チームは、2,000種類以上の皮膚病に関する129,000点以上の画像のデータセットを用いて訓練した深層学習アルゴリズムを開発して、この問題を克服した。
Estevaたちは、この分類システムによって最も一般的な皮膚がん(皮膚角化細胞がん)と死亡者数が最も多い皮膚がん(悪性黒色腫)を識別できるかどうかを評価し、このシステムの性能が臨床専門医の一群(21人)と肩を並べることを明らかにした。
眼科学、放射線医学、病理学などその他の分野にも拡大適用できる可能性があり、携帯電話にインストールされれば、誰でも低コストで極めて重要な診断を利用できる可能性があると結論づけている。
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「スマホで診断」が実用化できるかどうかは、定かではありませんが、方向性としては、十分実用化できる可能性が出てきたという事です。
しかも、他の分野にも適用できる可能性があるとのことですので、体の調子が悪くても、なかなかお休みが取れずに、頑張ってお仕事されている方や、過疎地で近くに病院がない方にとっては、予備的とは言え、早期診断できますので、実にありがたいツールになることが期待されます。
で、例によって、研究から実用化まで、概ね10年ですので、使いたい方は、少なくとも10年は頑張って生き続けましょう!
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