141回 夢を見る理由!夢のスイッチがあるとのことです。

 

 

 このところ、毎日のように、夢をみるようになってきていたので、年のせいかなあなんて思っていましたら、どうやら、脳が賢くなっているかも・・・なんて、論文を見つけました♡

 

 

 まずは、用語説明から・・

 

レム睡眠とは、

 

 睡眠後1時間ぐらいで、左右に急速に動く「眼球運動(REM<レム>=Rapid Eye Movement)」がはじまります。

それがこの睡眠の特徴であることから、その頭文字をとってレム睡眠と呼ばれています。

 

 睡眠の大きな役割は大脳を休息させることですが、レム睡眠のときには、大脳がある程度活性化し、夢を見ることが多いといわれています。

 

 

ノンレム睡眠とは、

 

 ノンレム睡眠は、大脳を休息させる眠りといわれ、いわゆる深い眠りです。

 レム睡眠はないので、ノンレム睡眠です(ちょっと安易な感じです・・)。

 身体からは熱がたくさん放出されるのが特徴です。

 

では、論文をどうぞ

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 夢を生み出すレム睡眠は、その役割が脳科学の最大の謎の一つでした。

 

 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS) 林悠助教らと理化学研究所脳科学総合研究センター 糸原重美チームリーダーらの共同研究グループは、レム睡眠とノンレム睡眠の切り替えを司る脳部位を発見し、レム睡眠を操作できるトランスジェニックマウスを開発しました。

 

 その結果レム睡眠には、デルタ波と呼ばれる脳回路の再編成に重要な神経活動を、ノンレム睡眠中に誘発する役割があることが判明しました。

 

 この作用を介して、レム睡眠が脳の発達や学習に貢献する可能性が明らかとなりました。

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神経前駆細胞という細胞が、

 

・レム睡眠とノンレム睡眠の切り替えを担う

・睡眠から覚醒への切り替えを担う細胞も生み出す

 

ことが、わかったとのことで、この機能に特化した神経前駆細胞の存在が、初めて明らかとなったとのことです。

 

 

で、何の役に立つかというと、現在知られている現象として、

 

・アルツハイマー病やうつ病、睡眠時無呼吸症候群の患者において、レム睡眠の低下が、脳機能の低下を引き起こしている可能性があります。

 

・日本人の 5 人に 1 人は不眠に悩んでいるという報告もありますが、現在主流となっている不眠症治療薬では、レム睡眠の割合が減少する問題があります

 

さらに、

 

・レム睡眠は新生児期に多いことから、脳発達にも重要である可能性が考えられます。

 

とのことでして、夢を見ること(レム睡眠)は、決して悪いことではなくて、むしろ、夢を見ない方が問題だと思われます。

 

なので、最近、夢を見なくなったと感じている老齢の皆様は、アルツハイマーやうつ病を気にした方が、よろしいかもしれません・・

 

お大事に