125回 スナック食品をやめられない理由。ハッピーホルモンとダイエット

 

 

 ダイエットの妨げになる要因には、色々とありますが、やっぱり、最大の敵は、「食欲」です。

 

 今回は、食欲を刺激する食品の中でも、ダイエットとは永遠の敵であろう「スナック食品」についてのお話です。

 

 

 スナック食品が食欲をそそるのは、スナック食品に含まれる脂肪と炭水化物の割合が重要な役割を果たしているからだという考え方が明らかになりました。

 

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 高カロリーの食物、脂肪分の多い食物や炭水化物を多く含む食物は、通常の満腹状態を超えた過剰摂取の引き金となる可能性があり、そうしたエネルギー摂取量の増加は体重の増加につながることがある。

 

 それらの食物は、脳の報酬系内の活動を変化させると考えられており、そのことは、ラットにポテトチップを与える研究において観察された。

 

Monkia Pischetstriederたちは、ラットが特定の食物を非常においしいと感じるのは、エネルギー含量という絶対値ではなく、食物中の脂肪と炭水化物の割合のためであることを明らかにした。

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 以前、ハッピーホルモンがもたらす効能についてお話したことがありましたが、今回の実験結果は、ハッピーホルモンが過剰に分泌されて、結果として、体重増加につながる原因の一つであることを証明したということです。

 

 つまり、脂肪と炭水化物の割合が良すぎると、美味しすぎて、ハッピーになるために食べ過ぎてしまうということです。

 

 ということで、ダイエットを志す方は、ダイエット中は、スナック菓子を見てはいけません。聞いてもいけません。記憶の片隅からも、排除しなければなりません。

 

 でないと、一度、おいしさを実感した脳は、食べなくても、ハッピーホルモンを出してしまうため、理性は簡単に破られます。

 

 スナック菓子メーカーの皆様には申し訳ないのですが、本来は、優良なお客様ですので、ダイエット中の方を見かけたら、とりあえず、そっとしておいてください m(__)m

(そのうちに、また、戻ってきますので・・)

 

 

 ご検討をお祈り申し上げます

 

 

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