本ブログのテーマ(リターンエイジング)とは関係ないのですが、気になったので、ご紹介します。

 

 科学の世界は、日々たくさんの論文が発表されていて、そのほとんどが、埋もれて行っているのですが、今回のお話も、そんな話です。

 

 

 

 

 上の写真が、上空から写したフェアリー(妖精)サークルが沢山ある様子で、その下の写真がサークルをアップで写した写真です。

 

 かつて、ミステリーサークルなんてのがあって、結局、人が作ったのがバレたことがありましたが、ナミビアのフェアリーサークルは、自然にできたものです。

 

 妖精の輪なんて、なかなかいい名前をつけたものだと思いますが、近ごろ、その仕組みがわかったらしいとのことです。

 

 

 因みに、ナミビアは、アフリカ大陸の南にある国で、1990年にやっと植民地支配から独立した比較的新しい国です。

 

 ナミビアの大半は乾燥性気候となっており、沿岸部は砂漠気候、北西部の内陸はステップ気候となっています。

 

 フェアリーサークルも、乾燥した地域に自然にできたもので、これまで、2つの学説がありました。

 

 1.フェアリーサークルは、スケール依存性フィードバックによって形成したものであり、植物はこのフィードバックによって近隣の植物の役に立っているが、遠隔地の個体とは競合関係にあるとされる。

 

 2.フェアリーサークルを作ったのは地下生態系のエンジニアであるシロアリやアリ、齧歯類だとされる。

 

とのことです。

 

 1.は、ある程度の規模において、競合しないようにそれなりの距離を保とうとする生物の仕組みで、2.は、地下にいる生物が巣をつくるからということのようです。

 

 で、今回、Natureに発表された論文によると、フェアリーサークルを作っているのは、1.と2.の両方の要因が重なったためとのことです。

 

 結論を言えば、「ふ~ん」みたいな話ですし、わかったからといって、あまり役に立ちそうな話でもないのですが、草原の至る所に、フェアリーサークルがあるというのも、なんか、ロマンチックな感じもしますので、お気にとどめておかれるのもよろしいかと思います。

 

 

 因みに、妖精さん(オーブ)が写真に写ると、上の写真みたいに写るそうです。