109回 ブルーベリーを食べても、目はよくならないらしいです

 

 

 目に何らかの問題がある方って、凄く多いと思います。

 

 近視、遠視、錯視や、病気が原因の方など色んな原因があるかと思いますが、そんな方々に支持されている食べ物の一つに、視力回復によいとされるブルーベリーがあります。

 

  目の網膜には、ロドプシンという色素(たんぱく質の一種)があって、目から入ってきた光に対応して、ロドプシンが分解することで、脳に信号を送って、結果的に物を認識するという仕組みが知られています。

 

 で、分解したロドプシンを再生させる物質の一つに、アントシアニンという物質が関与しているということで、注目を集めました。

 

 

結構、昔の話ですが、2001年版の食の科学によれば、

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 ロドプシンは片方の目に1億個以上あります。

 

 ロドプシンが、光によって分解されることで脳に視覚信号を伝えるために、人間は「見える」という感覚を得ることができるのです。

 

 分解されたロドプシンは、短時間で再び合成され、目を使う限り、分解と再合成を繰り返します。

 

 しかし、目を酷使したり、加齢によって再合成する力が衰えたりすると、ロドプシンの分解に再合成が追いつかなくなり、目の疲れや視力の低下を招きます。

 

 そんなロドプシンの再合成を促すのが、アントシアニンなのです。

 

 眼精疲労、遠視、老眼、黄斑変性症を患っている人に、3ヶ月間アントシアニンを摂り続けてもらったところ、「目の疲れに影響する瞳孔の大きさが改善し、全員の視力が向上した」という報告があるほどです。

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と、書いてあります。

 

 で、今朝、見かけた記事によれば、現在のところ、科学的根拠はありませんとのことです。

 

 当然、薬としても認可されていません。

 

 さらに、アントシアニンには強力な抗酸化作用があると言われていましたが、これも、科学的根拠はありませんとのこと。体に良いかな~という程度らしいです。少なくとも、「強力な」というのは、誇張しすぎだったと思います。

 

 

 ということで、これまで、せっせとブルーベリーを食べ続けてこれれた皆様には、申し訳ありませんが、これが、科学というものでして、かつて脚光を浴びた話で、全く忘れ去られたものは、沢山あります。

 

 特に、生命科学の世界は、大体、ネズミさんとかハエさんとかの話が多くて、効果があった~とか言っても、人へ応用されることは、少ないです。やっぱり、安全性とか、法律とか、そもそも、人に必要なのかみたいなところがあります。

 

 ということで、アントシアニンも残念な道をたどっているわけですが、全く効果がないとの根拠もありませんので、後は、個人の判断で、お願いします。

 (少なくとも、アントシアニンだけが、栄養ということではないですし・・)

 

 

 因みに、目の体操やマッサージも、目に良いと言われていましたが、現在では、否定されています。むしろ、老眼を進めることもあるらしいです。

 

 老眼鏡を使うと、老眼が進むというのも都市伝説とのことです。

 

 では、お大事に!

 

 

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