第85回 食べて治す 薬をつくる農作物
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医食同源という言葉がありますが、普通に食事するだけで、健康を保てたり、病気が治ったりするのは、大変有難いことだとは思うのですが、現実には、歳をとるほどに食も細くなりますし、色んな食材を満遍なく食べるのは、なかなか困難です。
ましてや、食事だけで、病気を治すなんてことは、難しいですね。
そんなニーズにお応えするのが、今回ご紹介する「モレキュラー・ファーミング」です。
モレキュラー・ファーミングとは?
高付加価値なタンパク質(例えばバイオ医薬品)を植物を用いて生産する試みは、モレキュラー・ファーミングと呼ばれ、欧米で研究開発が盛んで、花粉症や糖尿病、インフルエンザなどの治療薬が、農作物として生産できるということです。
日本植物細胞分子生物学会というアカデミックな学会でも、テーマになっている新しい研究分野です。
モレキュラー・ファーミングで生産された農作物を普通に食べるだけで、病気が治るらしいので、大変素晴らしいお話です。しかも、薬の生産に比べて、圧倒的にコストが安いのも魅力です。

スギ花粉症治療米
日本でも、研究開発が進んでいて、「スギ花粉症治療米」というお米の開発がされており、既に、臨床段階にきているとのことです。
イネの遺伝子に少しだけ、スギの遺伝子を組み込んで、お米にスギ的性質を持たせることで、アレルギーの治療法の一つである「減感作療法」と同じ効果があるそうです。
半年間ぐらい、「スギ花粉症治療米」を食べていると、花粉症が緩和されるらしいとのことですので、発売されると、爆発的に売れるかもしれません。
但し、最初は、生産量も限られるでしょうから、花粉症の方は、今から、予約の心構えが必要かもしれません。
インターフェロンイチゴ
また、イチゴにインターフェロンを作らせようという研究もあります。こちらは、既に、犬の歯肉炎治療薬として、認可されているとのこと。
インターフェロン(Interferon)とは、動物体内で病原体(特にウイルス)や腫瘍細胞などの異物の侵入に反応して細胞が分泌するたんぱく質のこと。
ウイルス増殖の阻止や細胞増殖の抑制、免疫系および炎症の調節などの働きをするサイトカイン(たんぱく質)の一種です。
ウイルス干渉(Interference)因子という意味で、「Interferon(インターフェロン)」と命名したとのことで、1954年に日本人が発見したらしいです。
イチゴを食べるだけで、免疫力がアップするわけですから、実に素晴らしいのですが、人間用は、まだ、ありません。
やはり、農産物なのか、医薬品なのか、はっきりしていないところに、法律上の問題があるほか、そもそも、安全性はどうなのかというところが、なんとも言えないようです。
自らの体を犠牲にして、科学の発展に寄与してくれる方が増えるのを待ちましょう!
