第71回 脳梗塞で死んだ細胞再生!?iSC細胞(虚血誘導性多能性幹細胞)は凄い!

 

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 兵庫医科大(兵庫県西宮市)のグループが、脳梗塞の組織の中に神経細胞を作る細胞があることを発見し、それを採取、培養して移植することで、脳梗塞で死んでしまった脳細胞を再生させる研究を始めた。死んだ神経細胞は再生しないという定説を覆す発見で、グループは「今後2年余りで、臨床試験の前段階まで持っていきたい」と話す。(武藤邦生)(神戸新聞NEXTより)

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とのことです

 

 本ブログのメインテーマは、若返り(リターンエイジング)ですが、iSC細胞という細胞は、なんと一旦死んだ細胞が、生き返った「黄泉がえり」みたいな話です。

 

 実際は、脳こうそくなどで、周りの細胞が死んだときに再生する能力を持つ細胞という事で、iSC細胞そのものは死んではいないと思いますが、過酷な状況の中でも再生できる細胞が脳にあるとは、凄いです。

 

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「iSC細胞はもともと体内で作られるもので、移植しても、がんなどの危険性は低い」と中込准教授。研究責任者で、脳神経外科の高木俊範助教は「脳梗塞の脳には再生させようとする働きがある。そのメカニズムを生かした治療につなげたい」(神戸新聞NEXTより)

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 抗梗塞などの病気の治療への応用を考えているようですが、いずれ、脳そのものの「若返り」にも発展するかもしれません。

 

 脳以外の細胞の若返り研究も、着々と進んでいますので、不老長寿を手に入れたいと思っている方は、その日がくるまで、頑張って長生きしてください。