第18回 若返りホルモン10種類と老化ホルモン

 

 日ごろ、リターンエイジング(若返り)を意識している皆様、お疲れ様です。

 

 運動をしなさい、自然のものを食べなさい、時にはプチ断食しなさい、規則正しい生活をしなさい、紫外線対策しなさい など、リターンエイジングを完璧に実行しようとすると、続けるのが難しいことばかりです。

 

 で、今回のテーマ「若返りホルモン」 シリーズも、そんな努力なしには、若返りに結びつかないことばかりですので、無理と思われる方は、早めにリタイアされた方がいいかもしれません・・・が、見ないと、確実に老化が進みます(見ても進みますが・・・)

 

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若返りに関係するホルモン

 

1.成長ホルモン

 言わずと知れた(?)若返りホルモンの代表格です。若返りに関する機能としては、寝ている間に、細胞を再生してくれる機能です。老化とは、60兆個ある人の細胞の一つ一つの機能低下の結果ですので、再生出来ずに、機能が維持できなくなると、一気に老化が進みます。

 

2.メラトニン(セロトニン)

 免疫システムや抗酸化系システムに関与するホルモンで、無くなると、間違いなく死にます。逆に、たくさんあると、病気にかかりにくくなるし、フリーラジカル(活性酸素など)を退治してくれるので、長生きできます。

 セロトニンは、精神安定作用をもたらしてくれるホルモンですが、メラトニンの原料ともなる物質で、トリプトファン(肉類に多く含まれる)を原料としています。

 

(因みに、メラトニンは、美白になるホルモンでもあります。詳しくはこちら→美白細胞はできるのか

 

3.DHEA ・テストステロン(男性ホルモン) ・エストロゲン(女性ホルモン)

  デ・ヒドロ・エピ・アンドロステロンの略。男性ホルモンの一種で、老化プロセスを遅らせたり、止める、若返りをもたらすと言われるホルモン。テストステロンやエストロゲンをはじめ、50種類ほどのホルモンの元となっているホルモン。

 成長ホルモンが若返りの代表格なら、こちらは、【若返りホルモンの本命】ともいえるホルモンです。

 

4.ドーパミン

 快楽や興奮に関係するホルモンで、若返りとは直接関係しないものの、気持ちの若返りには、必須のホルモンです。

 (※やっぱり、気が若い人は、若く見えるものです。)

 

5.アディポネクチン

 脂肪細胞から分泌されるホルモン様(よう※さまではありません)の物質で、超善玉ホルモンとか言われている物質です。高血圧、動脈硬化、肥満、抗ガン、糖尿病などに、効果があると言われていて、まるで、薬みたいなホルモンです。

 脂肪細胞から分泌されるのに、脂肪が増えると分泌されなくなる不思議な特徴があります。

 

6.マイオカイン

 マイオカインも若返りホルモンと呼ばれて、骨格筋から分泌されています。主な働きは、脂肪を分解することですが、認知症やガン、若返りにも関与しているらしいとのこと。

 脂肪肝が、肝臓の働きを弱めて、老化しやすい体になることから、脂肪肝を防ぐ力が、若返りホルモンと呼ばれている所以のようです。

 

7.パロチン(唾液腺ホルモン)

 唾液に含まれる成長ホルモン。噛むときに唾液とともに分泌されるとのこと。肌細胞のターンオーバーを活発にして、シミ・シワ防止、皮膚の新陳代謝活性化、目や筋肉の粘膜強化など、見た目の老化に効果があるホルモンです。

 ガムを噛んでるだけで、若くなれるかもしれません・・・

 

8.グレリン

 胃から産生されるペプチドホルモンで、成長ホルモンの分泌を促す作用があります。グレリンが増えるのと比例して、成長ホルモンが増えるようなのですが、体重と脂肪組織も増加するので、取扱注意のホルモンです。

 最近の報告では、長生き遺伝子として知る人ぞ知るサーチュイン遺伝子を活性化させるとの報告もありますので、若返りやアンチエイジングレスに励んでいる方には、必見の物資です。空腹に耐えると増えますので、頑張ってください。

 

 

9.恋愛ホルモン

 特に恋愛初期に、大量に分泌されるホルモンで、正式には、PEA(フェニルエチルアミン)という物質です。高揚感が得られ、結果、体内代謝も高まるので、即効性のある若返りホルモンです。今すぐに若返りたい方には、今すぐの恋愛がお勧めです。

 恋愛の予定がない方は、チョコレートやココアなどカカオ系の食材にたくさん含まれていますので、太らない程度に頑張って摂取してください。

 

10.オキシトシン

 化学的には、かなり複雑な構造のホルモンです。オキシトシンは、別名、愛情ホルモンとか幸せホルモンなどと言われるホルモンで、主に男女間や親子間などの身体的接触により、脳の視床下部あたりから放出されます。特に、女性が出産するときに大量に放出され、生まれたわが子への愛着心が急激に高まると言われています。
 
 浮気予防、ストレス軽減、美肌、アンチエイジング、記憶力アップなど様々な効果が報告されていますが、彼のことが好きすぎて、彼以外の周りの人に冷たくなるとの副作用も報告されています。


 何はともあれ、女子力アップには、必須のホルモンですので、相手のいる方は、抱きつきまくって、オキシトシンをどんどん生産しましょう! 相手のいない方は、お友達や犬・猫とでもOKです。(とは言え、やたらと抱きつくといろいろと誤解を招くので、時と場所をわきまえて行動してくださいね♡)

 

 

 以上、若返り効果の高いホルモンを紹介しましたが、残念ながら、加齢とともに、ホルモンの分泌は減ってきますし、ホルモンが減ると、逆に老化の原因ともなりますので、要注意です。

 

 特に、下記のホルモンは、特にあぶないやつらです。

 

 

老化に関係するホルモン

 

1.インスリン

 ご飯(糖)を食べたときに、すい臓から分泌されるホルモンがインスリンです。
インスリンの働きが弱まると、血中のブドウ糖の数値が高い状態が続き、タンパク質と糖が結びつく糖化が進み、酸化とともに体の老化を促進させる要因になっていきます。

 

2.コルチゾール

 ストレスや低血糖に反応して、副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンの一種。

 血糖値を調整したり、免疫抑制作用により炎症を抑えたりと、正常な時には、すごく役に立っているホルモンですが、一たびバランスを崩すと、免疫異常(アレルギーや免疫不全など)、糖尿病誘発、骨粗鬆症促進、アルツハイマー型認知症、不眠など、老化どころか、命に係わる事態となります。

 

3.慢性炎症

 ホルモンではないですが、老化のラスボスとも思われるのが、慢性炎症です。

病気などの急性炎症と違って、全く自覚症状がないままに、全身(の、どこか)で炎症状態を引き起こして、少しづつ細胞や器官の機能を低下させ、最後は、機能不全に陥れる作用です。予防には、運動や抗酸化物質の摂取など、常に、気を付けておく必要があります。

 

 

 以上、ホルモンだけでも、たくさんの種類が若返りや老化に関与しています。これに、健康を保つためのホルモンまで入れると、とても覚えきれません(100種類ぐらいあります)。

 ということで、可能な限り、世間で、身体に悪いといっていることは止めて、身体に良いことをやっていくしかありません。

 

 

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