これもう動かないんだぜ。
「フリスキートム」っていうんだ、このゲーム。
電池入れてもダメなんだ。
ファミコンが発売されるよりも前、
小学生の頃に買ってもらったものなんだ。
すげー汚いだろ。
でも今も大切に持ってるんだ。
捨てれなくてね。
ただお風呂に水を貯めるゲームなんだけどね。
ネズミが水道管をかじって外したり、
挙句には爆弾なんかに火をつけたりして妨害してくるわけさ。
とにかく面が進めば進むほど、猛烈に忙しいゲームだったんだ。
それゆえ母親以外、家族のみんなが
狂ったように熱中してやってたんだ。
そんな思い出のゲームを買いなおしたんだ。
思い出とともに。
すげーきれいだろ。
たぶん当時買ってもらったときも
こんな状態だったんだろうな。覚えてないけど。
動くんだぜ、こいつ。
当時の思い出がどんどん蘇ってくるよ。
自分にとってレトロゲームを買うことは
昔の記憶を集めてることにもなってるんだな、多分。