高槻リトリート研究所のりとゆみですチューリップ

アロマセラピストとして病院でのボランティア活動を続けています。

 

今日はその一コマからの発見!!

 

高齢男性の患者様がいました。

どうもこれといった病名はついていないようなのですが、

不安で一人暮らしができずに、一時的に病院に入院しているようです。

といっても虚弱ではあるので、

歩行はゆくりでしか歩くことはできず、

食事を準備はするのは、時間がかかりすぎ、

またその途中で疲れてしまい、

とても準備して食べることは無理。

ないより、一人で家にいることで不安が増し、

眠れなくなるという、

不定愁訴状態。

 

実は奥様ががんで入院中という状況もあり、

奥様のことも不安の材料のようです。

 

食欲も落ち、低栄養状態、不眠、不安ということで入院されていた方です。

 

さて、病棟からのオーダーを受け訪問しました。

 

いろいろお話を聞いていると、

「便が出ないんだ・・・。すっきりしない」

とのこと。

ベッドサイドの排泄記録には1日に数回排便の記録があります。

 

持参したアロマスプレーの香りをかいでもらいながらお話を続けると、

どうも不安は何かの症状に収束されている感じ。

それが「便が出ない」

そこに気持ちが集中している・・・そして不安にさいなまれている・・!

 

他に目線をやる方法もあるのですが、

ここは気になることに患者様とセラピストが一緒に向かい合う、

その方法で行こうと決めましたびっくりマーク

 

気になるお腹にアプローチです。

精油入りのオイルをお腹にしっかり塗布。

ゆっくりとお腹をマッサージします。

その時はあまりこちらからおしゃべりをしません。

患者様がお聞きになりたければ、それにお応えする程度で、

お腹に集中していただきます。

 

20分ほどマッサージをしていると、

「こんなにお腹が楽になるなんて!」と言葉を発せられます。

「すごく楽になってきた」

「ありがとう」

と、笑顔です。

 

それまではぼそぼそとしかお話にならず、

表情も曇りがちでしたが、

目じりが下がり、口角がやや上がった表情で、嬉しそうです。

 

そこで「じゃあ、ここまでとさせていただきます」と手を止めました。

 

「また来てください!」と言われ、翌週も伺うと、

少ししゃっきりしたその患者さんがいました。

もう不安そうな様子はなくなっています。

 

「看護師さんからもうおつつじは出ているから、大丈夫だよといってもらて、

そろそろ退院するうことになりそうです」

「退院すると、一人でどういやって生活しようかと思いますが、

ケアワーカーさんに今度のことをお願いしているんです」

 

退院後の生活の道筋はついていないようでしたが、

でもケアワーカーさんの介入が進んでいきそうなので、

私も安心しました。

 

 

私のケアで良くなったというつもりはありません。

でも、関わったときには「安心感」を作ることはできていたと思うのです。

 

腹部のマッサージの効果は実はすごいのです。

①腹部マッサージで副交感神経を直接刺激します。➡精神的安定、心拍・呼吸の安定

②腸には1億個以上の神経細胞があり、腸が緩むと情緒が緩みます

③オキシトシン(信頼ホルモン)の分泌が増え、信頼感、親近感、心の解放が起こります。

 

ただし、いきなり初めての方のお腹はなかなか触れることができないですよね。

今回は、お話を聞く時間をしっかりとったことで、

お腹のマッサージに至ることができたのです。

 

このファーストステップも実は技術が必要なのです。

 

今後も、しっかりと根拠に根差したケアと熟練した技で、人々にケアを届けていきます。