ふわりと乗っていらした、私世代のおばあ様。
くるりと出口の方を向いてお立ちになった後ろ姿は、まるで「竹下夢二」の世界。
ほっそりとなびくウェストに大きな大きなリボンを結び、しなやかな生地が 美しく垂れる。
帽子を斜めに被り、ふわりとシルクのオーガンジーの色鮮やかなショールを 緩やかに巻いて、そこに首を埋め・・・。
腕には白いレースのロング手袋、 それにはシャーリングが施され、サテンの白い小さなリボンが上から下まで ず〜〜っと4〜5個ついていて・・・。
後ろ姿だけ見ていると、「高原のお嬢様」!!の風情。
時々横を向くと、帽子の下に覗く頬が「たらりん〜♪」とこれまた シャーリング風に見えるのが、チト残念! (ごめん!)
それにしてもお見事な少女趣味。
お持ちの手提げにも、白いサテンの小さなリボンが・・・、5〜6個。
ドレスの前のデザインはどんなものかしら・・とチラチラ見ていたら、丁度クルリと 前を向かれた。
わ!わ!わ! びっくり!
胸の両脇から「シャーリング」の嵐!
袖も両方から湧き出るようなシャーリングが重なり、まるで 「緞帳の襞」のよう・・・。
もう、まるで、目の前に「ロココ時代」が 再現されたような風情・・・。
お顔さえ拝見しなければ(!!)、まるで本当に「高原の風に揺れる少女」のよう。
リボン攻めの努力の甲斐もあって、若々しく初々しい雰囲気が漂う。
後ろ姿は、本当に美しくも可憐だった。
柳が風を受けているようなしなやかなシルエット!
生地の風合いといい、爽やかなお身のこなしかたといい、本当に少女のような可憐さ。
この一瞬後の事は、忘れることにしよう・・・。
