予防医学やアンチエイジングの研究を専門としております


大妻女子大学の高波嘉一です。


世の中には様々な運動トレーニング方法がありますが、自分の目的を達成するためにどのようなトレーニング法が最適かということは、誰もが気になるところです。加圧トレーニングが、筋量増加や美容に効果があることはよくご存じだと思いますが、それだけにとどまらず、最近では生活習慣病予防やリハビリにも極めて高い効果を示すことが、多くの研究により確認されていますので、アンチエイジングに最適なトレーニング法と言えるでしょう。



ただ「加圧トレーニング」といっても、どこでも同じクオリティーかというと、実は全く異なります。「適正圧」をきちんと設定できているか、によって、加圧トレーニングの効果に大きな差が出てきます。私の実体験ですが、以前関西で初めて加圧トレーニングを経験しました。その時は、ベルトできつく締めてのトレーニングで筋肉が不思議な感覚になり、漠然と「これは効きそうだな」という印象を持ちました。しかし、ベルトをはずした直後までは何か効いた感があったものの、その後帰る時までには筋肉の不思議な感覚は消えていました。翌日以降も特に何も感じることはなく、加圧トレーニングが本当に効いていたか微妙なところといった感想でした。



ところが、リストーナの顧問をお引き受けするにあたり、加圧トレーニング体験として橋本チーフトレーナーにお世話になったところ、私のそれまでの加圧トレーニングへの不信感は一気に吹っ飛びました。まずは、最初に適正圧を時間をかけて丁寧に設定すること、そしてトレーニング中にも適正圧を確認し調整すること、といった「適正圧」にとことんこだわるところがポイントだと思います。腕と脚、合わせて1時間程度のトレーニングでしたが、トレーニング終了後から想像以上に筋肉が使われた感覚が認識され、当日から数日後まで中程度の筋肉痛が続きました。通常の筋トレではあまり効かせることができない筋肉も含め、多くの筋肉にしっかり効いていた感じが生まれて初めての経験でした。このリストーナの「適正圧」にこだわる加圧トレーニングが、筋肉の代謝に対して極めて高い効果をもたらすキーだと考えられます。その理由については、また次回お話したいと思います。