「地球の夜明け--祓い師 T氏と小林の妄想チャンネル」というYoutubeチャンネルで、周りに配慮するという事の例として、車の運転を例にしてご説明されていた。

 

 

車の運転のように、普段の何気ない生活のなかで十分に御霊磨きができるという事をおっしゃっていたが、本当にそう思う。周りに配慮する。自分だけで生きているわけではない。また配慮を受けたら感謝する。

 

 

基本的な事だと思うけど、本当に難しい事でもあると思う。

 

 

そんなことを考えながら、帰りの車の中から道路に目をやると、いつものひどい交通渋滞の光景が目に入る。

 

 

ベトナムでは車よりもバイクが国民の移動手段として重宝され、明らかに車よりもバイクの方が交通量が多い。

 

 

ここ、ハノイでもご多分に漏れず多くのバイクが走っているのだが、その交通マナーを見ていて思ったことがある。

 

 

YouTube番組で仰っていた「配慮」が、ここハノイの運転には見事なほど全くとないと言っていい。

 

 

渋滞時には逆走したり、バイクは当然のごとく歩道を走る。

 

 

車の隙間を縫って、ほとんどの人が少しでも数センチでも先へ先へとバイクを進める。

 

 

信号待ちをしていると、後ろから中央線を越えてどんどん追い越し新たな列を作り、気づけば2車線どころか反対車線をも占拠するように、信号が変わるのを今か今かとみんな待っている。

 

 

結局、対向車も動けなくなって渋滞はよりひどくなっていき、ほとんどの車やバイクが動けなくなっている。

 

 

他人への配慮が全くなく、とにかく自分最優先で行動した結果、周りを含め全てが行き詰まり時間を奪われていく。

 

 

そう考えると、他にも「配慮」に欠けた思い当たる行動が多い。

 

 

エレベーターの入り口にびっちり並び、出る人よりも先に乗り込もうとする人。

 

 

レジの列や飛行機の搭乗待ちの列でさえ逆側に並び、無理やり入ろうとする人。

 

 

エスカレーターの上り口や出口付近で止まって話し出す人。

 

 

周りの人や状況を全く気にせず、どこでも動画やゲームの音量を大きくして楽しむ人。

 

 

エレベーターの中でも一心不乱に携帯電話をいじり、自分の下りる階を見過ごす人、などなど。

 

 

考えたら全て、他人への配慮の欠如から生まれる不和であることが分かる。

 

 

これはベトナムに限った事ではない。事の大小や頻度の差さえあれど、私が深くかかわってきた国(インド、ベトナム、中国)では本当に同じような光景が見られる。

 

 

当然、全てのベトナム人がそうであるとは言わないが、こう言った行動を積極的にマスコミで大きく取り上げ、指摘するような風潮はない。

 

 

また、当の本人はおかしなことをしている気は全くと言ってない。

 

 

なぜならば、周りが全てそうだから。それが今までの生活の一部だったから。

 

 

もしくは、他人に対する配慮など考えたこともないのかも知れないし、周りに対する配慮の概念が違うのかも知れない。

 

 

そんなベトナムについて日本の駐在員や日本人のコミュニティーで話されることはというと

 

 

「教育が。。。」、「親が。。。」、「民度が。。。」、などなど。

 

 

ここだけを読むとそう捉えられる人もいるかも知れない。

 

 

 

 

では逆に、日本人が行っている行動を見て、海外の人はどう思っているのだろうか。

 

 

私自身、日本に帰国する度に不快感を覚える事がある。

 

 

電車や飛行機の中で泣き出す子供を、あからさまにうっとうしがる日本人たち。

 

 

子供や老人が長蛇の列にいようが優先レーンへ誘導しない入国時のゲート職員。

 

 

電車やバス、公共の場でもめ事があって、スマホを取り出すことはあっても、決して口を出して関わろうとしない人々。

 

 

幼い子供を連れた若いお母さんが、ものすごく緊張しながら公共交通機関を使用しなければならないという日本の風潮。

 

 

ベトナム人やインドネシア人など、「技能実習生」という制度を決め、各国において「送り出し機関」という名の政府関係者の天〇り機関をつくり、日本へ来る前の現地スタッフや家族に莫大な借金を負わせ、借金漬けにして逃げられないようにした上で日本へ送り込み、受け入れ先でも別の天〇り機関が受け入れ機関となり、少ない実習生の日本での賃金から「管理費」の名目で毎月1人当たり4万円以上を搾取し続ける借金・奴隷・搾取の構図。

 

 

そんな事情もあって、すぐに帰国したいのだが借金があり帰国できない実習生の起こした犯罪に対し、その原因を徹底的に追究し、根源にあるもっと大きな闇を報道することなく各国の犯罪者だけを盛んに報道する日本のマスコミ各社。

 

 

以上は日本における日本人の現実の一端だが、海外、とくにアジアの駐在先での日本人の行動では、

 

 

タイヤベトナムなど、アジアの女性蔑視行動の数々

 

 

 

当然、全ての日本人がそうであるとは言わないが、こう言った行動を積極的にマスコミで大きく取り上げ、指摘するような風潮はない。

 

 

「地球の夜明け--祓い師 T氏と小林の妄想チャンネル」の中では、小林さんやトシさんに本当に簡単な言葉で例を出して教えて頂いているが、本当の「配慮」というのは非常に奥深く、場所や相手の価値観や文化によっても大きく変わる事があると思った。

 

 

まずは自分がこの地で生活させて頂いている事に感謝し、相手の文化や習慣を否定するのではなく受け入れ、その地にあった「配慮」というものが必要であると考えさせられた。

 

 

「和を以て貴しとなす」とは、なんと理に適った言葉なのであろうか。

 

 

日本人が守られますように。

 

 

感謝。