(その1の続き)
ハノイの(一応)高級住宅街と言われているマンションでの生活。
地下にはアジアで最大級のショッピングモール街があり、雨の日はエレベーターで直接行くことが出来る。
本当に贅沢で恵まれた暮らしをさせて頂いているのだが、今朝の妻の何気ない一言が傷ついた。
先週の日曜日、長男の友達の誕生日会があったのだが、長男は参加できなかった。
そのお友達は同じアパートの敷地でベトナムレストランを経営しているので、「誕生日会に参加できなかったのでプレゼントを買って、今から渡しに行こう!」と言った私の一言に対し、何気ない妻の一言。
妻:「彼らはここに住んでいないよ。彼らは○○のVillaに住んでいて、かなりの大金持ち。ここ(のアパート)に住んでいる全ての家族は大金持ちで、我々のような普通の家庭(?)は住んでいないよ。ベトナム人は大金持ちになってから、こういったところに住むのであって、我々のような普通の家族はいないよ。」
妻は悪気なく言ったつもりかもしれないけど、なんかすごく引っかかる言い方。
今の環境がものすごく幸せで恵まれているなぁ!って思っていたけど、なんか小ばかにされ否定された感じ。
何気ないのかも知れないし、悪気は全くないと思う。でも、何か引っかかる。勘に触るというか、なんというか。
大人げないと思いながらも、ちょっと拗ねた感じで言ってみた。
夫:「長男、お父さんたちは、ここではお金持ちじゃなく、普通の家庭なんだって。」
長男:「ふーん。それがどうしたの?」
。。。
そうだよね。「それがどうしたの」、だよね。
なんか、目から鱗が落ちた気がした。
そうだよね。どうでもいいよね。少しでも拗ねたお父さんがアホでした。
それに、「変な感情を抱く」 = 「少なくとも、自分は社会で成功してる」 的な自負を持っている事。
確かに、いい環境でいい生活をさせてもらってるので、それに対する自負がある。それはいい事。
でも、自分で勝手に妻の言う「大金持ち」と比較して、もっと大きな家に移れない事に嫉妬してる。
なんか、今でも他人と比較したり、自分の醜い部分が見て取れたシーンであり、反省させられた。
同時に、長男の方が今の環境を楽しみ、幸せに感じているのだとも思った。
足るを知る事。感謝する事。今を生きる事。
色々と学ばせて頂いた妻に感謝。
気付きをくれた長男に感謝。
感謝。