毎日テレビをつけると嫌なニュースばかり。
子供への虐待、殺人、詐欺、いじめ、本当に嫌になる。
田舎から上京した後勤めた会社でこんな事を言われた事がある。
「都会で生き抜くには、ドライじゃなきゃ。深入りしない、感情を出さない、余計な事に首を突っ込まなない。それが世渡り上手になるコツ。」
父に似て私はいわゆる世渡り下手な人間。
以前会社の下請けの清掃員が、濡れ着を着せられて急にクビにされた事がある。
その人は私に泣いて電話をしてきた。
「私は何もしてない。私じゃない。」って訴えてた。
何故か本当に申し訳ない気持ちになって、私は必死に上司を説得しようとした。
「証拠も無いのにいきなりクビなんてかわいそう過ぎます。せめて監視カメラの映像チェックだけはしてあげて下さい。」
人の生活がかかっているのに、チームの同僚は皆知らん顔で、面倒臭そうに私を見ていた。
そんな私を上司は怒鳴りつけた。
「なんだお前!最後まで責任取れるのか?新しい仕事なんかいくらでもあるだろ。」
責任?何の責任?私は間違った事をしているのか。頭が混乱して悔しくて、涙をこらえるのに必死だった。
そして上司はその人からの連絡を一切絶つように言った。
数年前の出来事なのに、今でも思い出すと涙が溢れる。あの人は、ちゃんと新しい仕事を見つけられたのだろうか。
その後も私の「面倒臭い」性格から、上司に怒鳴られ、「こんなんだから下請けになめられる。」と言われた。
なめられる?弱みにつけこまれる?誠意を持って人て接する事が、そんなに悪い事なのだろうか。
都会では、「思いやり」や「優しさ」はきっと「弱さ」の表れとして見られるのだろう。
父は今時珍しいくらい、優しくて正義感が強くて、人の世話ばかりしていた。困っている人がいたら、たとえ他人でも必ず助けなさいと言った。
神様と話ができたら、こう質問したい。
「何故父は死ななければならなかったのですか。」
世の中には、人間以下のクソみたいな奴が、平気な顔して生きている。
人を騙して何の罪も無い人を傷付けて、それでもこの世で生きている。
父は、、
父は生涯人のために自分を犠牲にし、身を粉にして真面目に働いた。
父の温かい、太陽のような純粋な心が、父の人生を生きにくくしてしまったのでしょうか。
誰か教えて下さい。
私はどうしたらいいですか。
父のようにならないために、心を殺して、死んだ魚のような目をした人達のように生きた方が良いですか。
その方が長く生きられますか。
心ある者が生きにくい世の中
お父さん、私の声が聞こえますか。
私はこんな世の中でどう生きていけば良いですか。
早く、あなたのいる場所へ行きたい。
そう思った瞬間、子供達が私を呼んでいる。
お父さん、守ってあげられなくてごめんね。