独立人事総務業務請負人(人事総務IC)の木村勝です。
独立して丸1年が経過しました。
当方の場合、衝動的・突発的に独立したわけではありませんが、そうかといって具体的な事業計画を立てて、計画通りに独立準備を進めてきたというわけでもありません。
退職を申し出てから退職までの4カ月間は従来同様業務をこなしていましたし、平日に年休を取って次の仕事開拓にあたることもありませんでした。
日本的経営風土の中で会社生活を送ってきた世代ですので、何となく在職中お給料をもらいながら次の職のために活動することに心理的にためらいのようなものも感じましたし、性格的にも決して器用な方ではありませんので、どちらもおろそかになるような気がして在職中は今までの仕事に100%専念していました。
振返ると、"もう少し利己的に活動しても良かったかな~"とは思いますが、退職後即座に気持ちを入れ替えて新たな人生にチャレンジできたのも良かったような気がします。
”退職したら少し休憩して失業保険を受給しながら次のことを考える”という方も多いですが、当方の実感からすると、退職後は活動だけは間をあけることなくスパートした方が精神安定上もいいと思います。
もちろんすぐに新たな仕事が降ってくるわけではありませんので、収入とリンクした活動にはもちろんなりませんが、”まずは人と会う”ことが仕事と割り切って、自宅・事務所に閉じこもるのではなく、所属する協会の勉強会やセミナーには積極的に出ていくことが必要だと思います。
” 退職後少しの期間はのんびりしてパワーを充電してから活動開始!”というスタイルも魅力的ですが、”充電期間”が実は”放電期間”になってしまうリスクもあります。
クランボルツの計画的偶発性ではありませんが、明確なゴールを決めずとも「ある程度の方向性を定めてまずは一歩踏み出してみれば、そのうち自分のレーダーにきっかけとなる出会いやチャンスが飛び込んでくる」ような気がします。
”一社に専属することなく自由に業務を組み立てることができる”という時間的な自由さは、実は他の人にはないセールスポイントになります。
当方週1回ある大学で特任講師として働いておりますが、こうした非常勤的な対応は一社専属の勤め人では不可能な対応です。
「収入源を一つに絞りそこに全精力をコミットする」という働き方は、従来はリスク回避の最大の
方策でしたが、今後はいかに時間的なフレキシビリティを確保しながら飛んできたチャンスを確実にものとし小さい業務を複数積み重ねていくという複線的なキャリア形成も有力な働き方の選択肢の一つだと思います。
独立1年経過しての経験的に感じた雑感でした。